【ブンデス日本人の現地評】長谷部を各メディアが称賛、得点の香川、武藤には辛口評価も… etc.

2017年09月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

ゴール以外でのプレーに対する物足りなさ…

今シーズン初スタメンで初ゴールの香川。それ以外のプレーでは特筆すべきものはなかったが、目に見える結果を出したことは大きい。写真は先制ゴールの場面。後方には酒井の姿も。 (C) Getty Images

 ミッドウィークに行なわれたブンデスリーガ第5節では、前節と打って変わって日本人選手が輝きを放った。


 ハンブルク対ドルトムント(0-3)では、酒井高徳、香川真司がともに今シーズン、リーグ戦初先発出場を飾った。
 
 左インサイドハーフとして66分までプレーした香川が、24分にこぼれ球を押し込んで今シーズン初得点となる先制ゴールをマークした一方で、酒井は前半にイエローカードを受けて48分に交代となった。
 
 香川について、『ビルト』紙、『キッカー』誌の採点はともに3点と伸び悩んだが、地元2紙は2.5点の高評価。『ルールナハリヒテン』は、以下のように記している。
 
「リーグ戦初先発出場を果たし、24分にはトプラクのヘディングがこぼれたところを至近距離からモノにし、(ボシュ監督の)采配の正しさを証明した。これでリーグ通算37ゴールとし、ブンデスリーガで彼よりも多くのゴールを奪った日本人選手はいなくなった(岡崎慎司とタイ)」
 
 一方、『WAZ』は「トプラクのヘディングにいち早く反応し、マテニアの守るゴールを破った。しかし、ロングボールが彼の頭上を越えることが多く、ゴールシーン以外では難しい場面が多かった」と、得点以外のプレーでの物足りなさを指摘している。
 
 酒井には『ビルト』が5点、『キッカー』が5.5点と、ともにチーム最低タイの厳しい採点が付き、地元紙『ハンブルガー・アーベンドブラット』は、「彼のトラップに問題があったのは、マッチアップのヤルモレンコが素晴らしかったからなのかどうかは分からない」と記した。
 
 ホッフェンハイム戦(2-3)で2試合ぶりにスタメンに名を連ねたマインツの武藤嘉紀は、16分にチームの2点目をマーク。チームは敗れたが、高い評価を受けた。
 
「2人のDFとGKをあり得ない角度から食いものにしてゴールを奪った2点目は、スーパーだった。運動量が豊富で、プレーを楽しんだ」と記した『ビルト』は、チーム最高タイとなる2点を付け、『キッカー』も同じく、チーム最高タイの2点と高評価を下している。

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