日本人欧州組の「採点」まとめ。初得点の香川と柴崎、「3人抜き」武藤の評価は?

2017年09月22日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

長谷部、吉田、酒井宏も高得点をマーク。

ブンデスリーガ第5節でゴールを決めた香川(右)と武藤(左)。このまま波に乗っていけるか。(C)Getty Images

 欧州で活躍する主な日本人選手の国内リーグ戦の採点を、ウェブサイト『WhoScored.com』のレーティングで紹介。週末分(9月16~17日)とミッドウィーク開催分(19~20日)をまとめて紹介する(10点満点で新聞や放送メディアなどの点数より全体的に高め)。
 
 今回は、まずこの選手からお伝えしよう。9月20日のハンブルク戦で国内リーグでは今シーズン初先発を飾り、見事に初ゴールを決めた香川真司だ。24分、FKに合わせたエメル・トプラクのヘディングシュートがゴール前にいた香川に当たると、反転しながら落ち着いてボールをコントロールして、ネットに突き刺した。この先制点が呼び水となり、ドルトムントは3-0で快勝。採点は7.49点と上々だ。
 
 逆にハンブルクの酒井高徳は左SBで先発したもののミスが目立ち、5.96という低評価に終わっている。
 
 同じ日に行なわれたホッフェンハイム戦で、DF3人を抜き去る圧巻の今シーズン2点目を奪ったマインツの武藤嘉紀も7.67の高得点をマーク。週末のバイエルン戦では体調が万全ではなくベンチスタートとなり、76分から出場したものの見せ場らしい見せ場は作れず、6.05点という低い点数に終わっていただけに、その汚名を返上した格好だ。ただ、チームは2点のリードを守れず、逆転負けを喫している。
 
 得点を挙げた香川と武藤を上回る高い評価(7.83)を受けたのが、フランクフルトの長谷部誠だ。ボランチで出場し、攻撃では決勝点(1-0)となったPK奪取のきっかけとなるパスを送り、守備では持ち前の危険察知能力を存分に発揮してピンチの芽を次々に摘み取った。
 
 その長谷部にチャンスを阻まれ、5連敗を喫したケルンの大迫勇也は6.45点だった。
 
 日本代表の最終ラインを支えるふたりのDF、サウサンプトンの吉田麻也とマルセイユの酒井宏樹も、好パフォーマンスを見せた。
 
 2試合ぶりにスタメンに復帰した吉田は、空中戦に滅法強いクリスタル・パレスの主砲クリスティアン・ベンテケを封じ込め、1-0の完封勝利に貢献。今シーズン自身最高の7.55点は、妥当と言えるだろう。これで吉田が出場したゲームは、4試合中3つがクリーンシートとなった。
 
 9月10日のレンヌ戦ではわずか38分で交代を命じられた酒井は、その鬱憤を晴らすかのように、右SBとしてアグレッシブな守備と効果的な攻め上がりを披露して7.95点。ちなみに、9月14日に行なわれたヨーロッパリーグ(EL)のコンヤスポル戦では8.49点という突出した点数を叩き出した。もちろんチームトップで、同サイトが選ぶ第1節のベスト11にも輝いている。

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