先発10人変更で筑波大戦に臨んだ大宮。強烈バイシクルも叩き込んだストライカーの意地

2017年09月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「リーグ戦ではなかなか出場できるチャンスがなかったけど…」

大宮をベスト8に導く2ゴールを奪った清水。リーグ戦での先発出場も勝ち取りたい。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

[天皇杯4回戦]筑波大 0-2 大宮/9月20日/カシマ
 
 快進撃を見せてきた大学生チームの勢いを止めたのは、出場機会を渇望する男たちの意地だったのかもしれない。

【連続PHOTO】完璧なオーバーヘッド! 清水慎太郎の鮮やかな一撃
 
 筑波大との天皇杯4回戦、大宮は直近のリーグ26節・G大阪戦からスタメン10人を入れ替えて臨んだ。残留争いの渦中にあるチームにとって、リーグ戦にプライオリティを置くのは当然の選択だが、これまでなかなか出場機会を得られなかった選手たちが、このチャンスに発奮したのは間違いないだろう。
 
 試合を決めたふたつのゴールを奪ったストライカーの清水慎太郎も、今季のリーグ戦では12試合(526分)出場・1得点と思うように数字が伸びない。そんな現状でのスタメン出場とゴールという目に見える結果に、「リーグ戦でなかなか出場できるチャンスがなかったけど、天皇杯でチャンスをもらえた。しっかり結果につなげられて良かった」と笑顔を見せた。
 
 序盤はペースを握られる時間帯もあった大宮だが、徐々にリズムに乗ると、28分に清水のシュートが相手のハンドを誘いPKを獲得。「練習では外してしまった」というPKを自ら落ち着いて決めて先制点を奪った。
 
 さらに85分には、マテウスの折り返しのボールが浮き球となったところを豪快にバイシクルシュートで叩き込み、ゴールネットを揺らした。
 
 大学生を相手に「難しい試合になると思っていた。怖さもあった」という清水。終盤の相手の反撃を凌ぎ、無失点での勝利に、「最後はしっかり守り切れた。後ろの選手たちに感謝したい」と、チームの粘り強さを讃える。天皇杯での戦いをステップに、清水自身も粘り強くリーグ戦のメンバーに食い込んでいきたいところだ。
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