【天皇杯】筑波大、ベスト16で散る… 大宮がJ1の意地を見せ8強進出

2017年09月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

エース中野のシュートはクロスバーを直撃。

左サイドから再三ドリブル突破でチャンスを演出した三苫。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

 第97回天皇杯は9月20日、4回戦の8試合を各地で開催。県立カシマサッカースタジアムでは、筑波大対大宮アルディージャの一戦が行なわれ、大宮が筑波大を2-0で下した。

【天皇杯 筑波大0-2大宮 PHOTO】筑波大、健闘するも大宮の清水の2ゴールに敗退

 大宮は直近のリーグ26節・G大阪戦からスタメン10人を入れ替えて臨んだ。一方の筑波大は、今大会は切り札として起用されてきた三苫薫を先発起用。10番を背負う山形内定の北川柊斗がベンチスタートとなった。

 試合は立ち上がりから一進一退の攻防を見せている。15分に筑波大がFKから野口航が決定的なヘディングシュートを放つも、大宮GKの塩田仁史がファインセーブ。一方の大宮も20分、岩上祐三のロングスローから清水慎太郎の頭を経由してゴール前で決定的なシーンを迎えたが、押し込み切れずゴールには至らない。

 28分、大宮はペナルティエリア内で清水が放ったシュートが、ブロックに入った筑波大DF山川哲史の手に当たりPKを獲得する。これを清水が冷静に沈め、大宮が先制する。

 さらに大宮が畳み掛け、34分には右サイドからのグラウンダーのクロスに反応した清水がダイレクトで右足を振り抜く。しかし、シュートはクロスバーを直撃し、追加点にはならない。

 前半は先制点を機に大宮がペースを掴み、優位に試合を運んだまま終了。大宮の1点リードで前半を折り返した。

 後半は立ち上がりから筑波大ペース。高い位置からの守備が機能し、再三ショートカウンターで大宮ゴールに迫る。13分には、ペナルティエリア内に進入した中野誠也が左足でシュートを放つも枠を捉え切れない。

 72分には筑波大にビッグチャンスが訪れる。敵陣に押し込んだ筑波大は、相手のパスミスを誘発すると、これが中野の足もとへ。中野が自ら持ち込んで右足を振り抜くが、シュートはクロスバーを直撃し、ゴールはならず。

 さらに75分、CKのチャンスを掴んだ筑波大は、鈴木大誠が強烈なヘディングシュート。しかしシュートは、わずかにクロスバーを越えた。

 再三のピンチを凌いだ大宮は84分、途中出場のマテウスが左サイドを突破すると、折り返しのボールを清水がバイシクルシュートで押し込んだ。大宮が2-0とリードを広げる。

 その後も敵陣に押し込んだ筑波大だったが、ゴールを決めきることができず、結局、2-0で大宮が勝利。筑波大の快進撃はベスト16で止まった。大宮が10月25日に行なわれる準々決勝進出を決めた。
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