柿谷曜一朗、齋藤学らと参戦した07年U-17W杯。河野広貴が10年前の思い出を語る

2017年09月14日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「U-17ワールドカップの時に同部屋で……」。

インタビュー中は常ににこやかに対応してくれた河野。思い出話に花を咲かせた。写真:竹藤光市

 今季FC東京では、リーグ戦8試合・0得点。なかなか出番を得られなかった河野広貴は今夏、慣れ親しんだ東京を飛び出して、鳥栖に活躍の場を求めた。14~15年(FC東京時代)に指導を受けたマッシモ・フィッカデンティ監督の下で、再起を誓っている。
 
 河野はかつて、将来を嘱望された期待の若手だった。2007年には韓国で開催されたU-17ワールドカップにも出場している。
 
 柿谷曜一朗(現C大阪)、齋藤学(現横浜)らと参戦したこの大会。日本代表はグループリーグで敗退したものの、河野は全3試合に出場し、世界の舞台でゴールも決める活躍ぶりだった。
 
 その大会で、ともに出場していたのが、現在鳥栖の不動の左SBに君臨する吉田豊だ。吉田もグループリーグの3試合すべてに出場している。河野は当時を振り返り、戦友とのエピソードを語ってくれた。
 
「U-17ワールドカップでは同部屋で、すごく仲が良かったんです。当時の思い出ですか? ふたりともインドア派だったので、よくDVDを観ていましたね」
 
 あれから、10年。現在は鳥栖でチームメイトとして再びピッチに立っている。「……でも、そんな彼も今や結婚して子供もいますからね。あの頃と違って落ち着いています(笑)」と冗談を交じえながらも、そう語る笑顔には、旧友との再会を喜ぶ気持ちが溢れていた。
 
「彼は強くて巧いSBなので、その攻撃力をどんどん生かしたい。楽しみにしていてください」
 
 仲良しコンビの連係にも胸を弾ませる27歳のアタッカーは、新天地で再び輝きを放てるか。注目したい。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

※河野選手のインタビュー全文は、9月14日発売の「サッカーダイジェスト 9月28日号」(河野広貴/「再び恩師の下で」)にて掲載。吉田選手だけでなく、権田修一選手、フィッカデンティ監督の印象や、新天地に懸ける想いを話してくれています。
 
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