【CLグループF展望】マンCが戦力的に抜けるも、ナポリの組織力も侮れない

2017年09月13日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ナポリの組織力はマンCを上回る。

マンチェスター・CはG・ジェズス(左)など2年目と1年目のタレントで戦力が充実。目立った補強がなかったナポリはハムシク(右)ら主力が健在で、組織力が極めて高い。(C)Getty Images

【ウィリアム・ヒル社によるCLグループFの勝ち抜けオッズ】
マンチェスター・C(イングランド):1.07
ナポリ(イタリア):1.33
シャフタール(ウクライナ):4.20
フェイエノールト(オランダ):5.50
 
 200億円以上を投じる積極補強で陣容の拡充と若返りを図り、タレント力で他を圧倒するマンチェスター・Cが大本命だ。エデルソン、カイル・ウォーカー、バンジャマン・メンディらの新戦力が頼もしいうえ、ガブリエウ・ジェズズやレロイ・ザネなど2年目のタレントも確実にチームにフィットしつつある。
 
 6年続いたメガクラブとの対戦をついに避けられた今シーズンは、トップ通過がもはやノルマだろう。エールディビジ制覇の功労者が次々と去り、グループ内で最も戦力レベルが劣るフェイエノールトと、敵地とはいえ初戦で戦えるスケジュールにも恵まれた。
 
 不気味なのが、熟成路線を歩むナポリ。補強を最小限に留めた移籍市場での動きは地味だったものの、マレク・ハムシクやドリース・メルテンスらレギュラークラスがこぞって残留したチームの組織的な完成度は、マンチェスター・Cを上回る。
 
 注目は、元銀行員という異色の経歴を持つ叩き上げの戦術家マウリツィオ・サッリが、スーパーエリートの名将ジョゼップ・グアルディオラ率いるそのマンチェスター・Cに挑む3、4節の直接対決。ここで勝点をより多く稼いだほうが、トップ通過にグッと近づくはずだ。
 
 ベルナールやフレッジなど中盤と前線にブラジル人の個性派を数多く擁するシャフタールは、ホームで迎える初戦のナポリ戦が運命の分かれ道。ここで勝点を取れなければ、16強進出は大きく遠のくか。
 
【日程(左のチームがホーム)】
第1節:9月13日(水)
シャフタール × ナポリ
フェイエノールト × マンチェスター・C
 
第2節:9月26日(火)
マンチェスター・C × シャフタール
ナポリ × フェイエノールト
 
第3節:10月17日(火)
フェイエノールト × シャフタール
マンチェスター・C × ナポリ
 
第4節:11月1日(水)
シャフタール × フェイエノールト
ナポリ × マンチェスター・C
 
第5節:11月21日(火)
ナポリ × シャフタール
マンチェスター・C × フェイエノールト
 
第6節:12月6日(水)
シャフタール × マンチェスター・C
フェイエノールト × ナポリ
 
※『ワールドサッカーダイジェスト9月21日号』より加筆・修正
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