「サウジは豪州戦の我々と同じ気持ち」田嶋会長が明暗を分けたメンタル面について言及

2017年09月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「我々にとって消化試合だったことは否めない」

「1位通過に胸を張って帰りたい」と語った田嶋会長。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[ロシアW杯アジア最終予選]サウジアラビア1-0日本/9月5日/キング・アブドゥラー・スポーツ・シティ
 
 日本サッカー協会の田嶋幸三会長がサウジアラビア戦後に報道陣の取材に応え、最終戦の敗戦について「選手をかばうつもりもないけれど、難しい試合だった」と感想を述べた。

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 高温多湿の気候に加え、完全アウェーのスタジアムに、サウジアラビアは勝利が必要なシチュエーション。様々な逆境のなかで迎えた試合に、田嶋会長は、「こういう環境で試合ができたのはいい経験。欲を言えば勝ちたかったが、選手たちはよく戦ってくれた。1位通過ということで、胸を張って帰りたい」と、代表チームにとって経験値を高める一戦となったことを収穫とした。
 
 さらに、明暗を分けた差として、田嶋会長はこの試合に臨むうえでの両者のメンタルの違いを挙げ、次のように述べている。
「申し訳ないけど、我々にとって消化試合だったというのは、これは否めない。選手たちの心の隅のどこかにあったと思う。監督も必死になって、勝つよう指導していたし、気持ちも伝わったと思うが、サウジの選手たちの勝たなければいけないという気持ちは強かった。彼らはオーストラリア戦の我々と同じような気持ちで、そこはちょっと難しかった部分でもある。ただ、そこは選手を責められない」
 
 予選敗退の影もちらつくほど苦戦を強いられた今回のアジア最終予選。終わってみれば首位通過で乗り切った日本代表だが、これからは登録メンバー入りを懸けた戦いが始まる。田嶋会長も「10月、11月に親善試合があり、12月には東アジア選手権がある。本当にサバイバルになってくるんじゃないかな」と、今後のテストマッチを通じ、チーム内競争の高まりに期待を寄せた。

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