日本突破に韓国メディアの反応は?「両国の運命は大きく変わった」「ハリルホジッチは正しかった」

2017年09月01日 慎武宏

ハリルホジッチ監督の進退に注目するメディアも少なくなかった。

 ホームでオーストラリアに勝利してロシア・ワールドカップ行きを決めた日本の試合結果は、韓国でも報じられている。
 
「日本、オーストラリアに2-0で勝利…W杯6連続本戦進出」(『MKスポーツ』)
「日本、オーストラリアに2-0勝利でW杯本戦にグループ1位で進出」(『国際新聞』)
「日本はお祭り…オーストラリアを破りグループ1位でロシア行き確定」(『聯合ニュース』)
 
 といった具合だが、多くのメディアが注目したのが、この日のハリルホジッチ監督の采配だった。
 
『韓国経済TV』は「"ハリルホジッチが正しかった"日本、オーストラリアを下しW杯本戦行き」と題した記事で、「日本サッカー界は本田圭佑と香川真司がチームの中心となることを望んだ。しかし監督はネームバリューではなく、コンディションの良い選手を重用した」と報じ、「オーストラリア戦でも本田と香川はベンチを温めていた。彼らの代わりに乾貴士、浅野拓磨、大迫勇也が3トップで出場した。ハリルホジッチ監督の戦術は功を奏した。浅野が決勝ゴールを決めて2-0で完勝した。ハリルホジッチ監督は、内容よりも結果で示したのだった」と称賛している。
 
 さらに前出の『聯合ニュース』の記事も、「スタープレイヤーが抜けたが、埼玉スタジアムを埋め尽くした6万人の観衆の応援を背負った日本は、昨年のアジア王者であるオーストラリアを相手に序盤から優位に立っていた」と報道。「得点の主人公である浅野と井手口は、それぞれ22歳、21歳の若い選手たちだ」としながら、「この日の勝利が"新風"の活躍によって達成されたものであることは、日本をさらに鼓舞している」と伝えている。
 
 それだけに、ハリルホジッチ監督の進退について注目するメディアも少なくなかった。
 
『中央日報』は、「ロシアに先に行く日本…オーストラリアを下し6連続本戦行き確定」と見出しを打った記事で、これまでハリルホジッチ監督に対しては、ゲーム内容に批判が集まって解任説も上がっていたと振り返りながら、「しかし、この日オーストラリア戦で勝利したことで、ハリルホジッチ監督はロシアW杯までチームを率いる可能性が高くなった」と綴っている。

次ページ日本と韓国の試合内容を比較し…。

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