【日本代表】豪州でのプレー経験があるからこそ、説得力のある髙萩洋次郎の言葉

2017年08月27日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「ターンとかでかわすと、そこまでスピードでついてこれない」

3月シリーズでは負傷離脱していた髙萩。「もう一回、チャンスをもらえたので、しっかりプレーしたい」と意気込む。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 ロシアワールドカップ・アジア最終予選のオーストラリア戦とサウジアラビア戦に挑む日本代表が、8月27日に合宿をスタートさせた。
 
 3月シリーズでは負傷離脱と不完全燃焼だった髙萩洋次郎は、今回は代表復帰を果たし、「怪我で離脱して、悔しい想いをした。もう一回、チャンスをもらえたので、しっかりプレーしたい」と意気込みを口にする。
 
 31歳のMFは、過去にオーストラリアでのプレー経験がある(ウェスタン・シドニー・ワンダラーズFC)。勝てばワールドカップ出場が決まる8月31日のホームでのオーストラリア戦に関して、様々な側面でチームの力になるはずだ。
 
「(相手には)知っている選手もいるし、一緒にやっていた選手もいる」
 
 実際にオーストラリアでプレーしてきた実績から、相手の特長を誰よりも理解しているひとりかもしれない。
 
「球際は粘り強くて、ぶつかった時の強さもある。その反面、ターンとかでかわすと、そこまでスピードでついてこれない。そこはできると思います」
 
 日の丸を背負って戦うことについては、「日本にとって重要な2試合」と位置付けたうえで、「いつもどおりのプレーを意識して、気負いすぎず、リラックスしすぎず、ちょうどよい感じでできれば。こういう試合は自ずとモチベーションが上がる。空回りしないように」というスタンスで戦いの準備を進める。
 
 オーストラリアだけでなく、FC東京に移籍する前は、韓国でも2シーズン、戦っている。アジアでの豊富な経験を持つ髙萩が、熾烈な予選の最終局面を迎えたハリルジャパンにもたらすものは、決して小さくない。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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