【ブンデス日本人】武藤、浅野がフル出場で好機を掴むも無得点…原口、香川も途中出場

2017年08月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

フィジカルの強さを見せ付けた武藤

力強いプレーの数々にコンディションの良さを感じさせた武藤だが、試合後はチャンスを活かせなかった悔しさも表情に滲ませた。 (C) Getty Images

 8月19日(現地時間)、ブンデスリーガ第1節が行なわれ、デーゲーム5試合で日本人選手4人が出場した。

 
 12日に行なわれたDFBカップ1回戦のリューネブルガー戦で2得点と大活躍したマインツの武藤嘉紀は、ハノーファーとのホームゲーム、ワントップとしてスタメン出場を果たし、フィジカルの強さを活かしたポストプレーや、積極的かつ仕掛けを披露した。
 
 相手DFの荒っぽいチャージを受け続けながら(2選手が警告を受けた)、武藤は巧みなボールカットから決定機を迎えたり(味方へのパスを選んでブロックされる)、DFラインの裏に抜け出て得点機を迎えたりした(GKがセーブ)が、いずれもゴールには至らない。
 
 後半も左サイドから巧みなドリブルでライン際からゴールへ向かって進攻したり、CKでは思い切ったニアへの飛び出しから幾度かヘディングシュートを放ったりもしたが、前半よりもボールに触れる回数は少なくなった。
 
 マインツは攻勢を続けたが、73分に相手の速攻を許し、右サイドから入れられたクロスを中央でハルニクに合わせられて失点。最後までビハインドを挽回することができなかった。フル出場の武藤は、アディショナルタイムに最後の攻撃でクロスを中央に入れたが、味方には合わなかった。
 
 アーセナルからのレンタルとしてシュツットガルトでの2年目を迎えた浅野拓磨は、ヘルタ・ベルリン戦で、スタメンとして1部リーグ・デビューを果たした。
 
 前線の右サイドでプレーした彼は、前半は終了間際にペナルティーエリア内で倒された(ノーファウルの判定)以外は目立つ場面はほとんどなかったが、後半になると絶妙なターンと持ち前のスピードが活き始め、幾度も相手のDFラインの裏に抜け出して好機を生み出す。
 
 75分にはGKとの1対1から決定的なシュートを放ったが、これがポストを直撃。好機を活かせず、デビュー戦ゴールはならなかった。チームは2点を奪われ、アウェーでの開幕戦を落とした。
 
 一方、レッキーの2ゴールで勝利したヘルタでは、原口元気がサイドアタッカーのカルーに代わって76分から途中出場。14分間ではあるが、早くも今シーズン初の日本人対決を実現させた。
 
 ピッチに立ってわずか2分で警告を受けた原口は、大きな見せ場はなかったものの、一時は去就問題の影響で干される危険性があったことを考えれば、途中出場とはいえピッチに立てたことは、大きな進歩と言えるだろう。
 
 6月の代表戦で肩を脱臼し、13日のDFBカップ1回戦(リーラジンゲン・アーレン戦)でようやく実戦復帰したばかりのドルトムントの香川真司は、ベンチで戦況を見つめ続けたが、残り4分のところで右ウイングのプリシッチに代わって出場を果たした。
 
 試合は3-0でリードしていたこともあり、特に大きな動きはなく、このまま終了。やや出遅れた香川だが、ドルトムントは怪我人が続出して駒不足の状態にあり、スタメンの座を取り返すチャンスは十分にあるだろう。勝負はこれからである。
 
 最後にハンブルク対アウクスブルクは、ホームチームのキャプテン、酒井高徳はベンチに座り続け、アウェーチームの宇佐美貴史はベンチ外となった。試合は1-0でハンブルクが勝点3を手にしている。

【ハイライト動画】ドルトムントが3発快勝! 香川真司は86分から出場 |ヴォルフスブルク 0-3 ドルトムント

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