【クラブユース選手権】昨季王者のFC東京U-18が川崎U-18に完勝。連覇へ視界良好か

2017年07月31日 古田土恵介(サッカーダイジェスト)

FC東京U-18のレベルの高さが際立つ。

激しいボディコンタクトにも負けず、際立つテクニックでチャンスを創出した久保。原の先制弾を生むシュートも見事だった。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[日本クラブユース選手権(U-18)・準決勝]川崎U-18 0-2 FC東京U-18/7月31日(日)/味フィ西
 
 高校生年代のクラブユース日本一を決定する「日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会」の準決勝が31日、味の素フィールド西が丘で行なわれた。第1試合では浦和ユースが山形ユースを下し、第2試合ではFC東京U-18が川崎U-18に2-0で勝利。8月2日の決勝戦では、昨季王者のFC東京U-18と浦和ユースが戦う。
 
 FC東京U-18と川崎U-18による第2試合は、日が落ち、弱風も出てきたことで第1試合と比べれば動きやすい気候でのキックオフ。川崎U-18が4-2-3-1、FC東京U-18が4-4-2を敷いた。選手個々の裏打ちされたテクニックをベースに、序盤の主導権を握ったのは後者だった。
 
 丁寧にボールを回しながらも、要所で188センチの長身FW原大智をターゲットにロングボールを織り交ぜる。11分には、注目を一身に浴びる久保建英がセカンドボールを拾って、シュートを放つ。15分にはクロスに飛び込んだ原がフリーでヘディング。ただ、シュートは枠外へ。この決定機を生かすことはできなかった。
 
 一方の川崎も粘り強く守りながら、一瞬の隙を狙っていく。2ボランチの桝谷岳良と池谷祐輔を中心にダイナミックに展開。さらに最前線で宮代大聖がボールを収めて、なんとかリズムを掴もうとする。
 
 しかし、FC東京U-18の勢いは止まらない。33分に品田愛斗の右足から放たれた25メートル超のロングシュートがゴールマウスを強襲。1分後にも、品田が無回転FKで川崎を脅かす。中盤の底でコンビを組む平川怜も左右に動いてパスを散らすだけでなく、自身も縦に走って川崎陣深くまで侵入。左サイドを抉るシーンもあった。
 
 FC東京U-18は、41分にもビッグチャンスを迎える。平川からパスを受けた久保が、ゴール正面で浮いていた小林幹に斜めに強いボールを入れる。小林が上手くトラップしてシュートを放つが、これは相手GK早坂のファインセーブに阻まれてしまった。
 
 すると、44分に川崎U-18も強烈な反撃。相手陣の右サイド深く、素早くスペースに入り込んだ小川真輝に桝谷からパスが通り、決定的な場面。しかし、DFが身体を投げ出してブロックした。

次ページ原が爆発。殊勲の2ゴールで勝利に導く。

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