【浦和│ミシャ監督解任】堀新監督が抱負。「本当の意味で戦う準備のできている選手を使う」

2017年07月30日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

札幌戦の翌朝にフロントから就任要請。「当然自分にも責任があるが…」。

7月30日の練習後、記者の質問に答える堀新監督。浦和で92年から98年まで主にDFとしてプレー経験のある49歳のOB監督だ。写真:サッカーダイジェスト

 浦和レッズは7月30日、成績低迷を理由にミハイロ・ペトロヴィッチ監督の解任を発表した。杉浦大輔コーチ(通訳)との契約も解除した。

 後任は堀孝史(ほり・たかふみ)トップチームコーチ。J1残留争いに巻き込まれた2011年に解任されたゼリコ・ペトロヴィッチ監督の後任を務めて以来、6年ぶり二度目の指揮となる。
 
 30日の練習後、堀新監督がメディアに向けて、次のように抱負を語った。
 
 堀新監督は「ミシャさん(ペトロヴィッチ監督の愛称)との5年半、一緒に様々な経験を積ませてもらい、多くのことを学ばせてもらい感謝の気持ちしかありません。(解任は)当然自分にも責任があるが……、ひとりに責任を負わせてしまい、申し訳なく思っています。昨日の試合(札幌戦、0-2で敗れる)のあとも当然、一緒に順位を上げて行きたいという気持ちしかなかった」と言う。
 
 しかし30日早朝、クラブフロントからペトロヴィッチ前監督の解任が告げられ、後任への就任を要請された。
 
 堀監督は「ミシャさん(ペトロヴィッチ監督の愛称)と一緒に」と改めて伝えたものの、フロントから「それは適わない。クラブが決断したこと。クラブも、チームもこれから続けていかなければいけない」と伝えられたという。

 そのうえで新指揮官は、「元いた場所(リーグ首位、リーグ制覇を狙える順位)に這い上がれるように、選手と一緒にやっていきたい」と要請を受けた。
 
 今後の選手起用の基準については、「この苦しい状況下で本当の意味での競争をしながら、身体、心、戦う姿勢、そういった本当の意味で戦う準備のできている選手でゲームに臨みたいと、選手にも伝えました。まず次の大宮戦に向けて、選手たちはやってくれると期待しているし、スタッフとともに良い方向に持っていきたい」と、『チーム内の競争の活性化』をポイントに挙げた。
 
 またチーム再建への課題に挙げたのが『失点減』だ。

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