【G大阪】大阪ダービー勝利の立役者!新助っ人ファン・ウィジョとは何者か?

2017年07月30日 本田健介(サッカーダイジェスト)

前後半で動き方に変化が。

藤春(写真左)のクロスに頭で合わせたファン・ウィジョ。Jデビュー戦で初ゴールを決めた。写真:山崎 賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ19節]G大阪3-1C大阪/7月29日/吹田S
 
 吹田スタジアムで迎えた今季2度目の大阪ダービーで先制を許したG大阪を救ったのは、今夏に加入し、初先発を果たしたFWファン・ウィジョだった。
 
 184センチ・73キロ。そのプロフィールを見る限り、ポストプレーに長けた大型FWなのかというイメージを持っていたが、試合が始まってみると、その予想は覆された。このストライカーは、素早い動き出しで何度も最終ラインの裏を狙っていたのだ。特に14分にはオフサイドになったものの、ギリギリのタイミングで後方からのスルーパスに抜け出し、決定的なGKとの1対1の場面を作って見せた。
 
 一方、後半はプレースタイルを変える柔軟性も披露した。「体力的にもしんどかったので、動き方を変えた」とコンディション面での問題もあったようだが、足もとでボールを受けるようになり、味方に的確にパスを送りつつ、左サイドからドリブルで仕掛けた。
 
 さらに貴重な同点ゴールは絶妙なポジショニングから奪った。65分、左SBの藤春廣輝がドリブルを開始すると、C大阪のCBマテイ・ヨニッチ、木本恭生の間に入り込み、フリーで藤春からのクロスを頭で合わせた。
 
 デビュー戦でのゴールに「勝ちたいという想いが強かった。決められたのが嬉しかった」と笑みをこぼす。「内容より結果が大事。勝てたことが良かった」という言葉からはチームへの献身性の高さも感じさせる。
 
 長身ながら機動力に長けるだけに、ポストプレーを得意とする長沢駿との相性も悪くなさそうだ。この日、途中出場のアデミウソンがゴールを決めてアピールをしたため、レギュラー争いは激しくなりそうだが、新助っ人FWがG大阪の前線にプラスアルファをもたらす予感は漂う。

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取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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