ピケの“ネイマール残留宣言”は「直感」。パリSG行きの可能性は消えず…

2017年07月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

パリSG移籍はリスクが伴うと反対。

自身のSNSでネイマール(左)の残留を示唆したピケ(右)。バルサのチームメイト総動員で慰留に努めているという。(C)Getty Images

 エルネスト・バルベルデ監督やバルセロナのチームメイトは、パリ・サンジェルマン移籍が噂されるネイマールの慰留に努めている。ジェラール・ピケもその1人だ。
 
 ピケは現地時間の7月23日、自身のSNSでネイマールとの2ショット写真を公開。「Se queda(彼は残るよ)」とメッセージを添えて、同僚の残留を示唆した。
 
 それによって「ネイマールはバルサ残留決定か」との憶測も流れたが、ピケによればこれはあくまでも"個人的見解"だったという。アメリカでのマンチェスター・U戦(インターナショナル・チャンピオンズカップ)を2日後に控えた25日夜の記者会見で、投稿の一件と自身の想いを語った。『ESPN』が伝えている。
 
「あれ(投稿)は僕の直感だよ。個人的に思っただけなんだ。最終的な判断は本人が語るべきだ。けれど、ネイマールとは皆で話をしているし、良い関係を築けている。これからもバルサのチームメイトとして、また1人の友人として、話し合っていくつもりだ」
 
 ピケは、ネイマールがパリSG移籍に気持ちが傾いている理由について、バルサのエースの存在が関係していると指摘する。
 
「僕はお金だけが問題ではないと思っている。もちろん、スポーツ的な面も関係していると思うけれど、それだけではない。なぜならバルサに残ることがベストの選択だと思うからだ。おそらく、彼はスターになりたいのだろう。ここにはリオネル・メッシという世界一の選手がいるからね」
 
 さらに、バロンドール獲得を夢見るというネイマールの心情に理解を示しながらも、ピケはバルサからパリSGへの移籍はリスクが伴うと反対している。
 
「ネイマールはまだ25歳の偉大な選手だ。もし、パリでチャンピオンズ・リーグを獲ることができなければ、彼は自分自身に値する評価を受けられないだろう。リーグ・アンはレベルが落ちるリーグだし、彼はまだ、疑いをもっているはずだ」
 
 また、会見に同席したハビエル・マスチェラーノも「これはネイ(ネイマールの愛称)の個人的な決断だ」と前置きしながら、「ピケの言ったことは、バルサの人間すべての想いだよ。それは、ネイのクオリティーとキャラクターによるものだ」とピケの意見に賛同し、ネイマールの残留を希望している。
 
 ピケやマスチェラーノだけでなく、"MSNトリオ"の一角を担うメッシやルイス・スアレスなど、チームメイト総動員でネイマールの説得に当たっているという。はたして、ブラジルの至宝はいかなる決断を下すのか。 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事