トッティの東京V移籍は消滅か… 「すぐに決まる」とローマの幹部就任を明言

2017年07月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

現役続行かローマのフロント入りか去就が注目されていた。

セリエAの最終節以来初めて、去就に関して口を開いたトッティ。ローマのフロント入りすることが濃厚になった。 (C)Getty Images

 感動的なセレモニーが行なわれた5月28日のセリエA最終節のジェノア戦は、フランチェスコ・トッティにとって、ローマの選手としてだけでなく、プロサッカー選手として最後の試合となったようだ。
 
 J2の東京ヴェルディ移籍が注目を集めたトッティだが、現地時間7月13日、ローマの幹部就任が近いことを認めた。ジェノア戦以来、元イタリア代表FWが自らの去就に関して公言したのはこれが初めてとなる。
 
 東京ヴェルディの羽生英之社長は9日、トッティがかねてからオファーが囁かれていたアメリカに移籍する可能性は消滅し、日本で現役を続けるか、ローマで幹部になるかの二択になったと明かしていた。
 
 12日にイタリアの『コッリエレ・デッロ・スポルト』紙は、トッティがヴェルディのオファーを断ったと報じたが、羽生社長は「あれはガセネタ」と否定している。
 
 だが、その12日からトッティは動き出していた。ジェノア戦以来、首脳陣と会っていないと報じられていた「ローマの王子」だが、トリゴリア(ローマのトレーニングセンター)の練習場でウンベルト・ガンディーニCEOやマウロ・バルディッソーニGM、そしてモンチSDと会談。とくに、良好な関係が伝えられる同SDとは長時間に渡って話し合ったようだ。
 
 そして13日には、アメリカからジェームズ・パロッタ会長がイタリアに到着。ローマ入りした際には、「役割はまだ決まっていない」と、トッティが幹部としてどういった仕事をするか定まっていないと話していたが、その日のうちに会談の場を設けたという。
 
 イタリアの『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙によると、トッティはその会談後、「まだ幹部ではないけれど、すぐに決まると思うよ」と正式決定でないとしつつ、フロント入りが秒読みだと認めた。
 
 これまでは、現場で働くことを希望しているトッティに対してパロッタ会長は、広告塔のような「顔」としての役割を求めていると報じられていた。しかしガゼッタ・デッロ・スポルト紙は、今回の会談の結果、ローマのバンディエーラが、その中間のような仕事に就く見込みであると伝えている。
 
 新シーズンからローマを率いるエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督はこの日、「トッティと言えばローマ、そしてローマと言えばトッティだ」とコメント。相思相愛の両者が互いにとって重要な存在だと強調した。Jリーグで稀代のファンタジスタの雄姿を見たいと願う日本のファンには残念な知らせだが、少なくともまだしばらくは、「生涯ローマ」を貫くようだ。
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