「ミランの新10番」が決定! 本田圭佑から継承したのは?

2017年07月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

インサイドハーフも噂されたが、まずは左ウイングで試される。

注目を集めたミランの新10番はチャルハノールに決定した。写真:Alberto LINGRIA

 前任者の本田圭佑が契約満了により昨シーズン限りで退団し、新シーズンに向けて注目を集めていた「ミランの背番号10」が、ついに決定した。
 
 今年4月に中国資本となり、今夏はここまで7人の新戦力を獲得する積極補強を展開しているミランは、7月5日からキャンプイン。11日にはルガーノ(スイス)とのプレシーズンマッチに臨み、4-0の快勝を収めた。
 
 その新生ミランの初陣で10番を背負っていたのは、レバークーゼンから獲得したハカン・チャルハノールだった。ポルトでナンバー10だった同じく新戦力のアンドレ・シウバをはじめ、既存戦力のジャコモ・ボナベントゥーラ、スソなどが継承する可能性も取沙汰されたが、結局はトルコ代表MFのニューフェイスが指名されている。
 
 加入決定前の6月下旬に実施された『カルチョメルカート・コム』のアンケートでは、2500名のユーザーのうち、82%がチャルハノールの10番継承に賛成していただけに、大方のサポーターも満足だろう。
 
 ウイングとインサイドハーフで併用されると伝えられていたチャルハノールは、このルガーノ戦は左ウイングで先発。動きの量こそ少ないが技術的にはまずまずのパフォーマンスを見せ、過去4年で5大リーグ最多の11本の直接FKを沈めている実績を考慮される形で、さっそくプレースキッカーも担った。
 
 現地メディア『MilanNews.it』によると、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は試合後、新ナンバー10についてこう語っている。
 
「チャルハノールにまず必要なのはコンディションを上がること。処分で試合に出ていなかったから(5年前の移籍トラブルで今年2月から半年間出場停止だった)、そのへんは仕方がない。時間が解決してくれるだろう。カルチョは他の国のサッカーと違って、少し規律が必要とされる。(アタッカーも)攻撃さえすればいいわけじゃない。チャルハノールはそのあたりをすでに理解しているし、今日も守備をサボらず意欲的だった。彼は様々なポジションに対応できると思う。少しの自由を与えれば、その才能をより良く表現できるだろう」
 

次ページボアテングと本田が期待を裏切っただけに…。

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