C大阪に敗戦も仙台サポーターは激励コール。天皇杯で謝罪の渡邉監督「選手は勇敢に戦った」

2017年06月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

攻撃面では再三見せ場を作った仙台。

今季初ゴールを奪った西村。仙台が1点差に追い上げるも最後は突き放された。(C) J.LEAGUE PHOTOS

[J1リーグ16節]仙台 2-4 C大阪/6月25日/ユアスタ

 天皇杯2回戦で筑波大に痛恨の敗戦を喫し、サポーターから大きなブーイングを浴びせられていたベガルタ仙台は、ホームに暫定2位のセレッソ大阪を迎えたが、2-4で敗れ、名誉挽回の勝利とはならなかった。しかし試合後、ホームのサポーターからは選手たちのファイト溢れる戦いぶりに、激励の「ベガルタ仙台コール」が送られている。

 試合は16分に柿谷曜一朗が角度のない位置から鋭いシュートを突き刺し、C大阪が先制。20分にもゴール前で杉本健勇からパスを受けた山村和也がターンから冷静にゴールに流し込みC大阪が2点目を奪う。

 しかし立ち上がりからアグレッシブな姿勢を見せていた仙台は、徐々に鋭い攻めを繰り出し、36分には奥埜博亮、中野嘉大とつなぎ、最後は中野からの折り返しを石原直樹が押し込んで1点差とする。

 後半に入り、58分に山下達也のヘディングシュートでC大阪が2点差とするものの、61分、クリスランのワンタッチパスを西村拓真が流し込み、仙台が再び1点差に追いすがる。直後の64分にはカウンターのピンチをクリスランが素早く戻って阻むなど、仙台は攻守にわたって果敢な試合運びを見せる。

 しかし68分、C大阪は「(前半途中で負傷交代した)清くんのためにも勝ちたかった」という山口が強烈なボレーシュートを突き刺し4点目を奪う。4-2とリードを広げる。

 仙台は、最後までC大阪ゴール前に殺到し、猛攻を見せたものの追い上げも及ばず、4-2でタイムアップ。仙台は公式戦2連敗となった。

 試合後、仙台の渡邉晋監督は「今日のゲームで我々に求められていたのは勝利なので、それに応えられず残念です」と話し、自身も天皇杯での敗戦後にインスタグラムで謝罪動画を公開するなど、勝利での名誉挽回を期していただけに、敗戦に厳しい表情を見せた。

 しかし、試合内容では決して上位のC大阪に引けを取っていたわけではなく、そのアグレッシブな戦いぶりには「選手は勇敢に戦ってくれたので、必ず次につながると思う」と前を向く。それでも、「攻撃は徐々にいいものを出せるようになってきているが、ここというポイントで失点してしまう。それをやっていたら勝負にならないので、しっかり修正できるようトレーニングしていきたい」と、課題の解決へ邁進する決意を見せている。
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