【FC東京】7月8日の鹿島戦で鍵を握る中島翔哉。ここで結果を出せば“風向き”は変わる!?

2017年06月28日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

鹿島との開幕戦では決定的な仕事をやってのけた。

持ち味のドリブルで7月8日の鹿島戦でも、崩しの切り札になれるか。中島のパフォーマンスはひとつの鍵だ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 サッカー、楽しめていますか──。今、中島翔哉にこう問いかけたら、どんな答が返ってくるだろうか。
 
今季はサブに甘んじる試合もあり、リーグ戦では16節までわずか1ゴール。お世辞にも、良いシーズンを過ごしているとは言えない。チームもJ1・15節に横浜に敗れて以来、16節の磐田戦まで公式戦3連敗と元気がなく、ある意味、正念場を迎えている。
 
 中島にとっても、FC東京にとっても、今後を占ううえでひとつのポイントになりそうなのが7月8日に味の素スタジアムで行なわれる鹿島戦だ。
 
 今季の開幕戦、アウェーの鹿島戦で勝利を呼び込む働きを披露したのが、中島だった。63分に投入されると、持ち前のドリブルでリズムを生み出し、終盤の82分には思い切りのいいミドルからオウンゴールを誘発。途中出場で最高の仕事をやってのけたのだ。
 
 あくまで推測ながら、この頃の中島はサッカーを楽しんでいたように感じる。続く2節の大宮戦でもゴールを決めて笑顔を見せるなど、パフォーマンスと結果の両方を出せていたからだ。
 
 ただ、少し前までの中島は少し空回りしているような印象もあった。なかなか攻撃に上手く絡めず、焦りみたいものも感じられた。そうした現状を打破する意味でも、7月8日の鹿島戦で結果を出せれば風向きが変わるはずである。
 
 中島の活躍で、鹿島から"ダブル"を奪い取る(ここでいう"ダブル"とは、シーズン中のリーグ戦で同じ対戦相手にホーム・アウェーともに勝利すること)。その時、この小柄なテクニシャンはサッカーの喜びを改めて噛み締めるかもしれない。
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