【FC東京】7月8日に“運命”の鹿島戦。「vs昌子」で問われる森重真人の真価

2017年06月27日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

7月8日の鹿島戦で圧倒的なパフォーマンスを披露できれば…。

昌子との“対決”が楽しみな森重。鹿島戦で圧倒的なパフォーマンスを披露すれば…。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 FC東京の森重真人は、6月のワールドカップ・アジア最終予選を戦う日本代表のメンバーから意外にも落選した。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の下で、今年3月のタイ戦まで不動のCBとして存在感を示していただけに、本人も少なからずショックはあっただろう。
 
 代わりに、6月13日のイラク戦で吉田麻也とCBコンビを組んだのは鹿島の昌子源。果たして、森重は代表の現状をどう捉えているのだろうか。仮に、そんなことをダイレクトに訊いても答えてくれるはずがない。実際、落選直後の甲府戦でもこのCBは多くを語らずにスタジアムを後にした。
 
 ピッチで結果を残すだけ──。森重はなによりFC東京の勝利のため、そして「パフォーマンスに満足できない」と言われたハリルホジッチ監督に改めてその実力を証明するために、ここからの巻き返しを誓う。
 
 その意味で、2017年7月8日に味の素スタジアムで行なわれる鹿島戦は森重にとって特別な試合になるかもしれない。なにしろ、相手のCBは昌子である。ここで森重が圧倒的なパフォーマンスを披露し、FC東京を勝利に導けばハリルホジッチ監督の"森重株"も回復するはずである。
 
 今季の開幕戦、森重はその鹿島を相手にほぼ完璧なパフォーマンスを見せた。丸山祐市とゴール前に強固な壁を築き、1-0勝利に多大な貢献を果たしたのだ。
 
 7月8日のホームゲームでも、その再現を狙いたい。持ち前のディフェンスをベースに試合の流れを掴み、巡ってきたチャンスをきっちりとモノにする。そうすれば、鹿島から"ダブル"を奪い取ることも可能だ(ここでいう"ダブル"とは、シーズン中のリーグ戦で同じ対戦相手にホーム・アウェーともに勝利すること)。


 森重は、ロシア・ワールドカップをひとつの集大成と考えている。その目標を見失わないためにも、この鹿島戦でアピールして8月、9月のワールドカップ・アジア最終予選を戦うメンバーに選ばれてほしい。これは、クラブ関係者、ファン・サポーターのみならず、FC東京を愛するすべての人たちの願いである。
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