ポグバ売却時の「ライオラへの不当マージン」で、ユーベに補強禁止処分の可能性…

2017年06月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

5月にFIFAが両クラブの調査に乗り出していた。

昨夏のポグバのマンチェスター・U復帰に関してFIFAは調査を進め、ユーべに処分が下る可能性が出てきた。(C)Getty Images

 フランス代表MFのポール・ポグバのマンチェスター・ユナイテッドへの復帰に関して、国際サッカー連盟(FIFA)がユベントスに処分を下す可能性が浮上した。現地時間6月20日、アメリカの『ESPN』が報じている。
 
 ポグバは昨夏、史上最高額の8930万ポンド(約125億200万円)でユーべから2009~2012年まで所属した古巣マンチェスター・Uに復帰した。だが、今年5月にドイツで発売された暴露本『フットボール・リークス』の情報で、代理人を務めるミーノ・ライオラが手数料やボーナスで計4100万ポンド(約57億4000万円)を受け取ったとされ、不当マージンの可能性があるとしてFIFAが調査に乗り出していた。
 
 FIFAのスポークスマンは今回、ユーべに対する懲戒手続きを始めたことを認めた。ライオラとの合意が、第三者による選手保有を禁じる規則の違反にあたる可能性があるという。一方で、ポグバの移籍に関する証明書の提出を求められていたマンチェスター・Uに対しては、いかなる罰則も与えられないことも併せて発表されている。
 
 FIFAの調査で違反が認められれば、ユーべは罰金に加えて、補強禁止の処分を科される可能性もある。そうなれば、ここ3年で二度もチャンピオンズ・リーグの決勝で敗れ、来シーズンこそ悲願の欧州制覇を目指すクラブにとっては小さくない痛手だ。今夏は現時点ですでに、サンプドリアのチェコ代表FWのパトリック・シックやバイエルンのブラジル代表MFのドグラス・コスタの獲得に迫っている。
 
 だが、『スカイ・スポーツ』や『トゥットスポルト』など複数のイタリア・メディアによると、ユーべはこの問題について心配していないようだ。近くFIFAに反証を提示するとのことで、違反はないと確信を持っているという。
 
 ライオラ代理人は先週、イタリア代表GKのジャンルイジ・ドンナルンマに対するミランの契約延長のオファーを拒否。ミラン・サポーターの激しい怒りを買った。さらに今回の処分が下れば、ユーべ・ファンからの批判も避けられないだろう。
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