C・ロナウドがマドリー退団を決意か! マンUかパリSGか中国へ?

2017年06月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

すでにペレス会長に退団を告げたとも…。

問われている脱税容疑の有罪が確定した場合には、禁固刑に罰せられる可能性もあるというC・ロナウド。 (C) Getty Images

 渦中のスーパースターの心は限界を迎えてしまったのかもしれない。現地時間6月16日、ポルトガル代表FWのクリスチアーノ・ロナウドが、所属するレアル・マドリー退団を決意したという。ポルトガル紙『ア・ボーラ』が伝えた。
 
 2016-17シーズンのC・ロナウドは相変わらずの決定力を発揮し、R・マドリーにクラブワールドカップと国内リーグの優勝、そしてチャンピオンズ・カップから移行してから史上初となるチャンピオンズ・リーグ連覇をもたらした。
 
 そんなストライカーに疑惑の目が向けられたのは、6月13日のことだった。スペイン検察局が、2011年から2014年にかけてC・ロナウドが総額1476万8897ユーロ(約18億2500万円)を脱税したとして訴訟を起こすことを発表したのだ。
 
 これを受けてR・マドリーは翌日に、「我々の選手であるC・ロナウドを信頼している。財政義務の遂行に関して、彼が法律に基づき行動してきたと我々は理解している」と声明を発表。さらに当人も「時には静観することが最善の答えだ」と自身のインスタグラム上に投稿していた。
 
 しかし、ア・ボーラ紙によれば、C・ロナウドは自らを責め続けるスペインに嫌気がさし、他国のクラブに移籍したい旨をフロレンティーノ・ペレス会長らR・マドリーの首脳陣に伝えたという。さらに同紙は「C・ロナウドはこの決断を改めるつもりはないだろう」と綴り、その決意の固さを伝えている。
 
 マドリー贔屓のスペイン紙『マルカ』も、即座にこの退団報道を伝え、「物語の事実を確認している立場にいる」と前置きをしつつ、「クラブが正しい手順を踏み、時間が経てば、本人の気持ちも落ち着くだろう」と留意が可能であることを示唆した。
 
 しかし一方で同紙はC・ロナウドが退団する場合、どこに移籍するかについても論じ、「移籍金と年俸で総額4億ユーロ(480億円)近い額を動かせる余裕を欧州で持っているのは、マンチェスター・UとパリSGだろう」と予想。さらに「中国サッカー界も参戦してくるはずだ」と伝えた。
 
 C・ロナウドの古巣でもあるマンチェスター・Uは、今夏トップターゲットと目されていたフランス代表FWのアントワーヌ・グリエーズマンがアトレティコ・マドリーと契約を延長したため獲得を断念。故障で長期離脱中のズラタン・イブラヒモビッチとの契約を更新しないことを決めており、攻撃の核となるタレントの獲得は必至となっている。
 
 一方のパリSGは、ドルトムントのピエール=エメリク・オーバメヤンの獲得を噂されていたが、6月15日にドイツ紙『ビルト』が「レースから退く」と人気銘柄獲得から手を引いたことを伝えていた。
 
 2009年夏にマンチェスター・UからR・マドリーに加入して以来、絶対的エースとして君臨し、合計12個のタイトルもたらしたC・ロナウド。はたして、その去就はいかなる決着をみるのだろうか。
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