シャビ、ピルロ、トッティ、エジル…U-21欧州選手権の歴代ベスト11は?

2017年06月15日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ネスタ&トッティを擁するイタリアとの決勝でラウールが。

09年大会でドイツ優勝の立役者となったのがこのエジル(右)。決勝では1得点・2アシストと躍動した。(C)Getty Images

 U-21欧州選手権の開幕(6月16日)を目前に控え、UEFAが大会公式ツイッターでユーザー投票を実施し、歴代ベスト11を発表した。

 GKは2009年大会のドイツの優勝に貢献したマヌエル・ノイアー。全5試合に出場し、許したゴールはわすか1と、文字通りの守護神として最後尾からチームを支えた。

 DFで選出されたのは、ジョルジョ・キエッリーニ、マッツ・フンメルス、アレッサンドロ・ネスタ、ブラニスラフ・イバノビッチの4人だ。

 06年大会と07年大会に連続出場したキエッリーニは、07年大会ではキャプテンとして最終ラインを力強く牽引し、イタリアの北京オリンピック出場権獲得(ポルトガルとのプレーオフに勝利)の立役者となった。同じイタリアのネスタは、1996年の大会制覇に貢献。PK戦までもつれこむ熱戦となったスペインとの決勝では、4番目のキッカーを任されたそのPK戦で冷静に決めるなど、当時から勝負強さが際立っていた。

 ノイアーとともにドイツの重要な戦力として09年大会に参戦したのがフンメルスだ。出場機会は多くなかったが、ボランチとして先発した決勝では鋭い読みでピンチの芽を摘み、セオ・ウォルコットやジェームズ・ミルナーらが中心を担うイングランドの攻撃を封じて見せた。

 イバノビッチは腕章を巻いた07年大会で、セルビアを決勝進出に導く。ロコモティフ・モスクワ時代に出場したこの大会で一躍脚光を浴びた彼は、半年後の08年1月にチェルシーに引き抜かれている。

 MFはシャビ、アンドレア・ピルロ、フランク・ランパード、フランチェスコ・トッティ、メスト・エジルが選出された。

 2000年大会にチェコとの決勝で2得点を挙げてイタリアを優勝に導いたピルロは、続く02年大会では準決勝でそのチェコの前に涙を呑んだものの、攻撃の要として輝きを放った。00年大会には、シャビ(スペイン)とランパード(イングランド)も出場。前者は不動の司令塔としてチームを3位に導き、後者はグループステージで1ゴールを挙げるなど存在を示している。

 ネスタらとともに96年大会に19歳で出場したトッティは、パトリック・ヴィエラ、クロード・マケレレらが強固な中盤を形成したフランスとのセミファイナルで決勝ゴール。09年大会に出場したエジルは、イングランドとのファイナルで1得点・2アシストと千両役者ぶりを発揮した。

 FWで選手されたラウール・ゴンサレスは、地元開催の96年大会でスペインの前線を力強く牽引。ネスタやトッティを擁するイタリアとの決勝では、同点ゴールを決めて一度は特大の歓喜をもたらしていただけに、その後のPK戦での失敗が悔やまれる。

 11人はいずれも大会参戦後にA代表の主軸としてプレー。ネスタとトッティはイタリアの06年ワールドカップ優勝に貢献し、ノイアー、フンメルス、エジルは14年のドイツの世界制覇の原動力になっている。

 今大会もサウール・ニゲス(スペイン)、レナト・サンチェス(ポルトガル)、ジャンルイジ・ドンナルンマ(イタリア)など、スター候補生が目白押し。今後のサッカー界を担うであろう逸材たちの活躍から、目が離せない。

【UEFAのアンケート投票によるU-21欧州選手権ベスト11)
GK/ノイアー(現バイエルン)
DF/キエッリーニ(現ユベントス)、ネスタ(引退)、フンメルス(現バイエルン)、イバノビッチ(現ゼニト)
MF/ピルロ(現ニューヨーク・シティ)、シャビ(現アル・サード)、ランパード(引退)、トッティ(前ローマ)、エジル(現アーセナル)
FW/ラウール(引退)
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