チェルシーがアレックス・サンドロ獲得に移籍金増額で再挑戦か?

2017年06月15日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

ファーストオファーこそ断られたものの…。

チェルシーが獲得を狙うA・サンドロ。ユーベは徹底抗戦の構えだが……。(C)Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ(CL)こそ準優勝に終わったが、セリエAを6連覇、コッパ・イタリアを3連覇した16-17シーズンのユベントス。その立役者として両翼からチームを引っ張ったのが、2人のブラジル代表SB、ダニエウ・アウベスとアレックス・サンドロだ。
 
 34歳の誕生日を迎えたばかりのダニ・アウベスはトリノでキャリアの幕を閉じることになりそうだが、まだ26歳のアレックス・サンドロには洋々たるキャリアが待ち受けている。
 
 その舞台を提供しようと動き出しているクラブはひとつではない。中でも積極的なのがアントニオ・コンテ率いるチェルシーだ。昨夏に獲得したマルコス・アロンソは期待以上の働きを見せたが、A・サンドロは総合的なクオリティーで確実に上回る。
 
 チェルシーは選手サイドとのコンタクトをはじめ、ユーベには5000万ユーロ(約60億円)でファーストオファー。これは断られたが、本人は2020年に満了する契約を延長しない方向に傾きつつあり、遠からずクラブとの間に軋轢が生じ始めるだろう。チェルシーが増額してくればどうなるか分からない。
 
 プレミアリーグに続いて来シーズンのCL制覇を目指すチェルシーが、A・サンドロの新たな飛翔の舞台となるのか。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事