「チャイナマネー」で積極補強のミラン、最終的に16年ぶりの超大型投資へ!

2017年06月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

6月上旬の段階で事実上3人の新戦力を確保。

4月13日に中国資本になったミラン。新オーナーのヨンホン・リー(中央)、CEOのファッソーネを中心に巻き返しを図る。(右)

 チャイナマネーの影響か。ミランが順調に補強を進めている。イタリア紙『コッリエレ・デッロ・スポルト』は現地時間6月8日、この夏の投資額が少なくとも1億4000万ユーロ(約168億円)ほどになると報じた。16年ぶりの大盤振る舞いという。
 
 近年のミランは経営難にあえぎ、前オーナーのシルビオ・ベルルスコーニの右腕だったアドリアーノ・ガッリアーニ前副会長が得意とした「ゼロ円補強」が目立った。16-17シーズン限りでのミラン退団が決定している日本代表MFの本田圭佑もそのひとりだ。
 
 だが、4月13日の身売り以降、マルコ・ファッソーネCEOとマッシミリアーノ・ミラベッリSDの新経営陣は、中国資本の強みを生かして積極的な補強戦略を展開。5月30日には、新体制で最初の補強として、ビジャレアルからDFマテオ・ムサッキオを獲得したことを発表した。
 
 すると、そのわずか3日後には、アタランタからフランク・ケシエの獲得も発表。さらに6月6日には、ヴォルフスブルクの左SBリカルド・ロドリゲスもミラノ入りし、7日にメディカルチェックを行った。加入発表は秒読みだ。まだ6月上旬だというのに、ミランは早くも事実上3選手を確保したのである。
 
 コッリエレ・デッロ・スポルト紙によると、ケシエの移籍金は2800万ユーロ(約33億6000万円)、ムサッキオとロドリゲスはそれぞれ1800万ユーロ(約21億6000万円)と見られる(ケシエは買い取り義務つき2年レンタルの取引)。
 
 さらにミランは、ラツィオMFのルーカス・ビグリア獲得にも迫っている。来週にも移籍が決まる見通しで、移籍金は2200万ユーロ(約26億4000万円)だ。
 
 加えて、新経営陣は目玉補強として大物ストライカーの獲得を目指している。コッリエレ・デッロ・スポルト紙は、2011-12シーズンのズラタン・イブラヒモビッチ(現マンチェスター・U)以降、ミランの「9番」が20ゴール以上を記録できていないことを指摘。得点力の高いCFの獲得が必要と伝えた。

次ページ補強の目玉となる新エースには6000万ユーロを用意する。

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