ACL暴行事件が新展開! 肘打ちの済州DFが謝罪を申し出る「自責の念に駆られている」

2017年06月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

済州サイドが浦和に公式に確認中。

ベンチを飛び出して阿部に肘打ちを見舞ってしまったペク・ドンギュ(青ビブス)。その自らの愚行を浦和に謝罪したいという。 (C) Getty Images

 5月31日に行なわれたACLのラウンド・オブ16、浦和レッズ対済州ユナイテッドの第2レグで起こった暴行事件は、事態の収束へ向かいそうだ。
 
 事件は浦和が3-0でリードし、迎えた延長後半の終了間際に起きた。時間を消化していた柏木陽介や森脇良太の元に済州の選手が詰め寄り、一触即発の雰囲気となる。
 
 すると、間に割って入っていた阿部勇樹に対して、済州のベンチにいたペク・ドンギュが肘打ちを見舞って退場に。これがきっかけとなり、両軍が一気にヒートアップ。試合後も騒乱は続き、槙野智章を執拗に追いかけたクォン・ハンジンが退場となった。
 
 この一件を巡っては済州のクォン・ハンジンが「槙野と武藤が私たちのベンチの前に来て過激な行動をして挑発したからだ」とコメントし、浦和側にも非があったと主張したため、日本でもサッカー界に留まらずに大きな波紋を呼んでいる。
 
 そんななか、6月7日に韓国紙『スポーツソウル』は、阿部にエルボーを見舞ったペク・ドンギュが謝罪を申し出ていると伝えた。
 
 同紙によれば、ペク・ドンギュは電話やメッセージではなく、直接、日本に赴き、阿部に謝罪したがっているという。
 
 同紙は済州のチョ・ソンファン監督のコメントも以下のように紹介している。
 
「瞬間的に行なわれたことだった。ドンギュは自ら後悔していて、相手選手に申し訳なく思っている。相手選手の家族も見に来ていたはずの試合で、自分の行動が、その家族にもショックを与えてしまったと考えているんだ。だから、直接会っての謝罪を望んでいる」
 
 ペク・ドンギュは、現在チームスタッフを介して、謝罪の機会を得られないかどうかを確認しており、記事によれば、浦和側からの返答はないという。さらに同紙は、謝罪の機会が設けられた場合は、日本人と韓国人のハーフである同選手の妻も同伴する予定と報じている。
 
「深い自責の念に駆られている」(チョ・ソンファン監督)というペク・ドンギュ。この事件の当事者である彼が謝罪をすることで、両チームのわだかまりも、両国で加熱する報道も終息に向かうのだろうか。
 
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