【シリア戦|予想布陣】3月UAE戦のシステムを再現か? 吉田の相棒には昌子が濃厚

2017年06月06日 本田健介(サッカーダイジェスト)

今野の状態が気がかり。

システムはアンカーを置く4-3-3が濃厚。怪我明けの今野をどう起用するか?

 6月13日にワールドカップ・アジア最終予選のイラク戦(中立地としてイランで開催)を控える日本代表にとって、同7日のシリア戦(東京スタジアム)は重要なテストマッチとなる。
 
 スタメンを予想する上での焦点として、3つポイントが挙げられる。

 まず、不動のレギュラーであった森重が落選したCBでは、吉田の相棒が注目される。昌子、槙野、三浦の3人で争う構図だが、代表初選出の三浦に関してはハリルホジッチ監督が「呼んだからすぐにプレーさせるわけではない」と語るなど、このタイミングでの抜擢は考えにくい。さらに経験値では24キャップの槙野がリードするが(昌子は2キャップ)、浦和では3バックのストッパーをこなし、今最終予選でCB起用されていない槙野より、鹿島で逞しさを増す昌子がベターだろう。
 
 次に長谷部が右膝の負傷で戦線離脱中のボランチは、山口のパートナー探しが進められているが、6月5日のトレーニングでは、3月のUAE戦でも試したアンカーを置く4-3-3の形を確認。右インサイドハーフには今野、左インサイドハーフには香川が入った。そのなかで、気になるのは6月4日の磐田戦で、左第5趾基節骨骨折から復活した(60分からピッチに登場)今野の状態だ。本人は自身のコンディションを次のように語る。
 
「正直分からないです。(90分)やっていないですからね。(シリア戦の出場は)僕が決められる立場じゃないんで、監督が決めるわけだし、出されたならやります」
 
 ハリルホジッチ監督の今野に対する信頼は揺るぎないが……。イラク戦へ向けて"温存"という選択肢を取るなら、「浦和でも良いパフォーマンスを見せている」(ハリルホジッチ監督)遠藤が代役として妥当だろう。
 
 また、6人交代制のシリア戦は、A代表デビューを狙う井手口、初選出の加藤を試す場としても持ってこいだ。先発はないにしても、新戦力ふたりを試合途中からピッチに立たせる可能性は高い。

次ページ左ウイングは乾の状態次第。

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