【日本代表】ハリルがシリア戦の前日会見で“CB問題”に言及。「なぜ私が三浦を呼んだかと言えば…」

2017年06月06日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

三浦招集からは“あるスタンス”も見え隠れする。

シリア戦の前日会見に臨んだハリルホジッチ監督。写真:徳原隆元

 2017年6月6日、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督がシリアとの親善試合に向けて前日会見を行なった。興味深かったのは、その指揮官が"CB問題"に言及した点だ。
 
なぜ代表経験十分の森重真人を外し、三浦弦太を初招集したのか。ハリルホジッチ監督は、そのあたりのスタンスについて次のように述べた。
 
「なぜ三浦を呼んだかと言えば、ここ2か月のパフォーマンスが良かった。若い選手を招集するのはこれが初めてではないですよね。いわば、選手全員へのメッセージです。現時点で良いパフォーマンスをしている選手を呼ぶ。これが私の仕事なのです。
 
 前回(今年3月)は今野(泰幸)を呼びました。34歳ですけどね。一方で今回声をかけた三浦は若いです。ただ、呼んだからといって明日のシリア戦でプレーさせるかは分からない。ただ、1年後、2年後はどうでしょうか?
 
 三浦は全員と会話することができる。そういうキャラクターが必要。いろいろと厳しい要求に応えてくれるのが今は彼なのかなと。Jリーグの試合でのプレーを見るだけでなく、実際にコンタクトをとるのが大事。いろんなエクササイズを通して、選手を見るのが大事なのです。
 
 確かに三浦はムードメーカーとして最適だ。本人も「徐々にチームの雰囲気に馴染んてきた」と言っているだけに、縁の下の力持ちとしてチームを引き締めてくれるかもしれない。
 
 三浦の招集からは、ハリルホジッチ監督が描くチーム編成の姿が見え隠れする。キャラクター重視──。ただ単純に優秀な選手を集めるだけでなく、2002年日韓ワールドカップの日本代表を率いたフィリップ・トルシエのように、今後は「レギュラー」「ベンチメンバー」「盛り上げ役」といった"役割分担"がはっきりとしたチーム編成になっていく可能性が大いにあるだろう。
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