来季での雪辱を誓うユーベのアッレグリ監督 「どこを改善すべきか理解している」

2017年06月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ユーベは改善と進歩を続け、今回は教訓も得られた」(会長)

あと一歩で欧州制覇はならなかったが、国内では敵なしの強力集団を作り上げたアッレグリ監督。来シーズン、さらにチームを強化させて目標達成を狙う。 (C) Alberto LINGRIA

[CL決勝]ユベントス 1-4 レアル・マドリー/6月3日/ナショナル・スタジアム(カーディフ)
 
 1995-96シーズン以来の欧州制覇の夢は叶わず、5回連続で決勝敗退を喫したユベントス。マッシミリアーノ・アッレグリ監督にとっては、2年前に続いての辛い結末となった。
 
 前半は攻守で機能し、マドリーに先制を許したものの、終始、主導権を握っていただけに、前半の失速が惜しまれる。
 
 しかし、準決勝でバルセロナを零封して下すなど、安定した守備と強力な攻撃陣作り上げて快進撃を見せたことには、ある程度の満足感を抱いているようだ。
 
 敗軍の将となったものの胸を張る指揮官、そして選手やスタッフの労を称えるクラブ会長のコメントは以下の通りである。(『Premium Sport』より)
 
◇マッシミリアーノ・アッレグリ監督
 今シーズン、選手たちが成し遂げてきたことを誇りに思う。
 
 この試合、勝つことはできなかったが、我々は前半、良いプレーを見せていた。技術的にもマドリーと互角に渡り合っていたと思う。
 
 しかし後半になると、前に出ることができなくなり、苦しくなっていった。守勢となり、1-2とされてからは、反撃よりも3点目を奪われないことに主眼を置いたプレーをせざるを得なかったが、ゴールを守ることはできなかった。マドリーの後半の戦いぶりは見事だった。
 
(終盤にクアドラードの退場で)10人となってしまったが、それでもゴールチャンスを作ったことは評価したい。
 
 来シーズン、またこの大舞台に戻って来て、チャレンジしたいと思う。どこを改善すれば良いのかは、今日の試合を見て理解できている。セリエAを連覇し続け、CLを制することが、我々の次なる目標だ。
 
◇アンドレア・アニェッリ会長
 今シーズン、我々が国内だけでなく、欧州の舞台でも大きな仕事を果たしたことを誇りに思っている。
 
 ユベントスは改善と進歩を続けている。そして今回、わずかなミスでトロフィーを失うという教訓も得た。
 
 選手には「悪い結末となってしまったが、来シーズン、また一からスタートしてタイトルを目指そう」と話した。
 
 CLを勝つことはできなかったが、我々はセリエAを6連覇し、コッパ・イタリアも3連覇、そしてCLは3年間で2度も決勝進出を果たしている。これでもまだ悪く言われるのであれば、他のイタリアのチームはどうなるのか……。
 
 試合中、(パブリックビューイングが行なわれた)トリノのサン・カルロ広場で事故が起き、多くの負傷者が出てしまった。カーディフから彼らにお見舞いの言葉を送るとともに、早く彼らの元に帰りたいと思う。

【PHOTO】R・マドリー、CL史上初の連覇達成! ユーベの堅守を粉砕
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