「MSNの控えに何の意味がある?」――メルテンス、バルサのオファーを蹴ってナポリと契約延長

2017年06月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

バルサ、チェルシーといったクラブから関心を示されていたが…

ユベントスに移籍したイグアインの穴を感じさせない大活躍を見せたメルテンス。カジェホン、インシーニェとの前線トリオと、MSNの対決が見てみたいものだ。 (C) Getty Images

 同僚の長期離脱という不測の事態に、ナポリFWのドリース・メルテンスのキャリアは一変した。左ウィングでロレンツォ・インシーニェとポジションを争っていたベルギー代表アタッカーは、今ではナポリにとって欠かせないCFとなっている。

 
 昨秋のポーランド代表戦でアルカディウシュ・ミリクが負傷離脱したのを受け、ナポリのマウリツィオ・サッリ監督はメルテンスをCFにコンバートした。すると、169センチの"小兵"は、驚異的な得点力を発揮。セリエA得点王の座を争うまでに成長した(27得点でランキング2位)。
 
 当然、ビッグクラブからの関心報道も絶えなかったメルテンスだが、サッリ監督は契約延長をクラブに要求。ナポリとメルテンスは5月、2018年で満了予定だった契約を2020年まで延長している。
 
 プレミアリーグの強豪などへの移籍も噂されていたメルテンスだが、「幾つかのクラブが関心を寄せてくれたけど、自分の頭にはナポリのことしかなかった」と、クラブへの愛情を強調した。(『コッリエレ・デッロ・スポルト』より)
 
「チェルシーが僕を欲しがってくれたけど、(アントニオ・)コンテ監督から連絡はなかったんだ。きっとスタンフォード・ブリッジでも、僕は出場機会を見つけられただろう。でも、ナポリはチェルシーに劣っていない」
 
 メルテンスを狙ったのは、チェルシーだけではない。バルセロナもリオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールの「MSN」の控えとして注目していたようだ。だが、30歳になったメルテンスは、出場機会を得ることが大切だと強調する。
 
「バルセロナからの関心はあった。でも、メッシ、スアレス、ネイマールの控えになるのに何の意味があるのさ。僕はプレーしたいんだ。そして、ナポリでは居心地良くやっている」
 
「MSN」に続く「第4のFW」としてバレンシアからバルセロナに加入したものの、リーガ・エスパニョーラで先発出場7試合の6ゴールに終わったパコ・アルカセルは、メルテンスのコメントに何を想うだろうか。
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