【CL決勝展望】連覇を狙うマドリーはベイルが先発落ち? ユーベはベストメンバー!

2017年06月03日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

終盤に息切れした昨年の決勝と同じ轍は踏まないはず。

出場停止/なし
故障者/ユベントス=ピアツァ(FW) R・マドリー=ペペ(DF)

■チャンピオンズ・リーグ決勝
6月3日(土)/19:45(日本時間27:45分)/ミレニアム・スタジアム(カーディフ)
ユベントス×レアル・マドリー
主審:フェリックス・ブライヒ(ドイツ)
 
 数々の名勝負を演じてきたユベントスとレアル・マドリーが、19年ぶりに決勝で激突する。
 
 試合の主導権を握るのは、今大会最多の32ゴールを挙げているR・マドリーだろう。自慢の最強3トップ"BBC"の一角を占めるガレス・ベイルは故障の影響でベンチスタートが有力とはいえ、代役のイスコがこの1~2か月は目覚ましいパフォーマンスを見せており、大きな不安材料にはならないはずだ。
 
 何より頼もしいのはエース、クリスチアーノ・ロナウドの充実ぶりだ。準々決勝からの4試合で計8ゴールとここにきて調子を上げてきている。4月上旬~5月中旬はリーグ戦のアウェー戦に帯同しないなど休養も十分。コンディション不良から終盤に息切れした昨シーズンの決勝と同じ轍は踏まないはずだ。
 
 アトレティコ・マドリーとの準決勝第1レグで負傷した右SBダニエル・カルバハルが戦列に復帰したのも好材料。万全の状態とは言えないものの、軽率なミスを犯しがちなダニーロに代わって先発する可能性が高い。
 
 対するユベントスも、準決勝第2レグで負傷したケディラがセリエA38節のボローニャ戦で実戦復帰を果たし、ベストメンバーでこの大一番に臨めそうだ。
 
 最大の武器は、守護神ジャンルイジ・ブッフォンを中心とする安定感抜群のディフェンス。今大会は12試合でわずか3失点しか喫しておらず、準々決勝ではあのバルセロに対して180分を通じて一度もゴールを割らせなかった。個々のクオリティー、組織力ともに申し分なく、R・マドリーといえどもこの堅牢を破るのは至難の業だろう。
 
 4人のアタッカーを並べる前線は迫力十分。とりわけ右サイドからのクロスにCFゴンサロ・イグアインと左ウイングのマリオ・マンジュキッチが飛び込む十八番の形は、相手にとって脅威となるはずだ。
 
 両者ともにほぼ万全の状態で迎える今回のファイナル。R・マドリーが大会がCLになって以降では史上初の連覇を果たすのか、それともユベントスが21年ぶりの戴冠を果たすのか。全世界が注目する一戦は、現地時間19時45分(日本時間27時45分)にキックオフを迎える。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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