【日本代表】「監督はチャレンジャーだなと」吉田がDF陣の選考について言及

2017年05月30日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

厳しい競争を歓迎する姿勢も。

新しい顔ぶれが並んだDF陣で、吉田がリーダーとしての覚悟を口にした。(C)SOCCER DIGEST

 守備陣の選考について、日本代表のディフェンスリーダーである吉田麻也が5月30日のトレーニング後に口を開いた。
 
「監督はチャレンジャーだなとは思います」
 
 今回、発表された日本代表のメンバーでは、長くCBのレギュラーを務めてきた森重真人が落選。左SBでは宇賀神友弥(浦和)というニューフェイスも招集されているが、なかでも吉田が気になるのが長い間コンビを組んだ森重に代わるCBだろう。G大阪の三浦弦太は初招集だけに、新たな相棒は槙野智章か昌子源のいずれかが有力だが、どちらにせよ代表経験が豊富とは言えない。
 
「やったことがないので、連係の部分はいつも以上に気を配っていかなければならない。多少のズレは出てくると思うから、そこをしっかりカバーできるようにしたいと思います」
 
 懸念されるディフェンスラインについて、自身が牽引する覚悟を口にした吉田だが、自らが担う役割についても揺らぎはない。
 
「自分がどういう役割を担っていかなければならないか、理解している。新しい選手がスムーズにチームへ入れるようにしたいと思う。こうなったら僕がジタバタしても(ダメ)。決めるのは監督なんで、僕は与えられた役割をしっかりこなすだけです」
 
 もっとも、常連の選手が外れたことで「危機感を持っていかなければいけない」とする一方で、吉田は「誰にでもチャンスがある状況はチームにとって良い」と激しい生存競争を歓迎した。
 
 ワールドカップへの切符を懸けた大一番(6月13日のイラク戦)で、ディフェンスラインに変化を加えたヴァイッド・ハリルホジッチ監督。そんな指揮官の決断にも動揺することなく、イングランドで研鑽を積んだCBは、これまでどおりにチームを引っ張っていく覚悟を見せた。

取材・文:志水麗鑑(サッカーダイジェスト)
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