香川が「深みのある1年」と6季ぶりのタイトルで掴んだ自信を語る!

2017年05月30日 羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

前半戦の不振については、「厳しい時期だった」と振り返る。

祝勝会の影響から声をからして会見に臨んだ香川。しかし、その表情は自信に溢れていた。 (C) SOCCER DIGEST

 5月30日、ブンデスリーガのドルトムントに所属する日本代表MFの香川真司が帰国した。
 
 今シーズンは前半戦こそ出場機会が限られたが、最終的には公式戦30試合に出場して6得点・8アシストをマークした香川。5月27日のDFBカップ決勝ではフランクフルトを下し、ドルトムントでは自身6年ぶりとなるタイトルを獲得した。
 
 そんな浮き沈みのあったシーズンを振り返り、「今まで優勝したなかでも特に嬉しかった。良いことも悪いことも経験したなかで勝ち取ったので、普通の優勝とは違う」と、改めてタイトル獲得の喜びを嚙みしめた。
 
 不振を指摘された前半戦のパフォーマンスについては、「個人的にもチーム的にもすごく厳しい時期だった」と振り返り、そのなかで後半戦に向けて準備を怠らなかったことが力になったと分析した。
 
「(苦しい中でも)自分がやるべきことを続けることが大事だった。それを徹底的に今シーズンはやれましたし、良いトレーニングができて、良い準備ができたから後半戦に向けてチームも個人も良い状態に持っていくことができた。自信がついた」
 
 ドルトムントでのタイトル獲得は2011-12シーズンにブンデスリーガとDFBカップの2冠を達成した時以来。香川はその時とは「違う喜びを感じた」という。
 
「前に優勝した時というのは、1年間通して試合に出続けて、自分の活躍でついてきたものというか、悪い時期はなかった。今回は最初に苦しんだり、色々な経験をしたなかで、最後にあのピッチで優勝を勝ち取った。また違う喜び、違う達成感があり、深みのあるシーズンだった」
 
 さらに日々の生活のなかで、自分自身に「良い練習ができているから、ピッチでも必ずできる」と言い聞かせていたという香川は、自らのプレー面についても、"違い"を言及している。
 
「僕自身の感覚としては、今の方が遥かに良いと思っている。結果で見ると、2011-12シーズンの方がインパクトは強いと思うんですけど、自分のプレーの質だったり、ピッチに挑むメンタリティーだったりは、この1年でさらに成長したというのは自信を持って言える」
 
 6月7日のシリア戦(親善試合)、13日のイラク戦(ワールドカップカップ予選)に向けては、「コンディションも良いので、それを落とさずにキープして良い形でシーズンを終えられるようにやっていきたいと思います」と意気込んだ。
 
 自信を漲らせる香川。背番号10には日本代表を勝利に導く活躍を期待したい。

取材・文:羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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