トッティがローマ退団セレモニー。引退して幹部に? 他クラブで現役続行?

2017年05月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

目に涙を溜めながら家族とオリンピコを一周する。

下部組織を含めてローマで28年プレーしたトッティ。偉大なるレジェンドが去った。写真:Alberto LINGRIA

 偉大なるプリンチペ(王子)がローマに別れを告げた。
 
 現地時間5月28日、今シーズン限りでローマを去るフランチェスコ・トッティ(40歳)の退団セレモニーが本拠地オリンピコで開催された。
 
 ローマはジェノアと戦ったセリエA最終節を3-2でモノにしてセリエA2位に入り、来シーズンのチャンピオンズ・リーグにグループステージから出場できる権利を得る。54分から途中出場して勝利に貢献したトッティは、試合後に一旦ロッカールームに下がり、再びピッチに姿を表わした。
 
 1989年に13歳で下部組織に入団して以降、ローマ一筋で戦い続けたトッティのラストマッチを一目見ようと満員御礼だったオリンピコ。トッティは目に涙を溜めながら家族とともにスタジアムを一周した後、幹部、スタッフ、チームメイトなどと別れの挨拶をして、副キャプテンのダニエレ・デ・ロッシから記念のプレートを受け取った。
 
 そしてマイクを受け取ると、別れの挨拶をした。
 
「ありがとうローマ。母と父、兄弟、親戚、友人、妻、そして3人の子供に感謝します。小さい頃からカルチョが自分を表現する手段で、それは今でも同じだ。でも、もう本当に終わりです。ユニホームを脱ぐときがきました。電気を消すのは簡単ではない。すべてのチームメイトやコーチたちに感謝している。ローマに生まれ、ロマニスタになることは特権だ。キャプテンを務められたことは栄誉だった。もうみんなをプレーで楽しませることはできないが、ずっと心は一緒だよ。ロマニスタのみなさん、28年間ありがとう。愛している」
 
 引退してのフロント入り(すでに契約書にはサイン済み)か、他クラブでの現役続行かを公表していなかったトッティだが、スピーチを聞く限りスパイクを脱ぐか。
 
 いずれもクラブレコードである619試合・250得点という公式戦通算成績を残して、偉大なる背番号10がローマでの選手キャリアを終えた。
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