ドンナルンマの「契約延長しなければ干される」報道を監督と代理人は否定。ただ去就はいまだ不透明…

2017年05月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

ミランは徐々に焦れてきているのか?

去就が騒がれているドンナルンマ。ミランとは相思相愛とも伝えられるが……。写真:Alberto LINGRIA

 ミランは一刻も早く守護神との契約を延長したいと願っている。だが、敏腕代理人は、ジャンルイジ・ドンナルンマの将来を決めるのは「まだ早すぎる」と強調した。
 
 現行契約が2018年6月で満了となるため、去就が注目されているドンナルンマ。マンチェスター勢やレアル・マドリー、バルセロナ、ユベントスなどがその動向を注視している。18歳になった正守護神と最長の5年契約を結ぼうとしているミランは、徐々に焦れてきているようだ。
 
 ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は先日、「自分がどうしたいかを明確にし、いくらかの責任を負うべき」と発言。さらに、現地時間5月27日にはイタリアの主要メディアがこぞってミランの"強硬路線"を報じた。契約を延長しなければ、来シーズンはレギュラーから外して干すというのだ。
 
 しかし、この報道を受けても、代理人のミーノ・ライオラは『Deejay Football Club』で「なぜ契約満了の1年半前に決めなければいけないのか理解できない」と述べている。
 
「ミラン首脳陣がそのようなことを言ったとは信じられない。もちろん、難しい状況だ。私はファンやメディアに左右されずにドンナルンマの利益を守らなければいけない。彼にとって最善の解決策を見つける必要があるんだ。我々は検討しているところで、それはまだ終わっていない」
 
 さらに、ライオラ代理人は「私はフリートランスファーで選手を連れ去ったことがない」ともコメント。ミランは契約延長に至らなくてもドンナルンマを売却しない方針と言われているが、敏腕エージェントは今夏の移籍を視野に入れているのかもしれない。
 
 一方で、ライオラ代理人はイタリア『スカイ・スポーツ』で「ミランとは最高の関係にあり、すべてが落ち着いている」とも強調した。
 
「我々がサインすると決めたわけでも、しないと決めたわけでもない。私が望むのは選手が冷静でいられるようにすることだ。ミランは1か月前にオーナーが交代したばかりで、まだ何も変わっていない。対立はしていないが、必要な時間をかけるということだ」
 
 ライオラ代理人はドンナルンマが周囲の喧騒に煩わされないように、今後は同選手について話さないともつけ加えた。しかし、契約延長が実現しない限り、その去就は騒がれ続けるだろう。
 
 一方、モンテッラ監督は27日、「ドンナルンマはクラブの財産であり、売却不可能な選手だ。彼が穏やかにバカンスを過ごせるようになり、我々を少し安心させてくれることを願おう」と、18歳の守護神がミランにとって重要な存在だと改めて強調。報道されたようにレギュラー外とすることをクラブに命じられた際はどうするかとの質問には、次のように答えている。
 
「私はいつだって、ピッチが示すことに基づいて自分の選択をする」
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