「メッシとC・ロナウド、どちらが嫌な相手?」に世界屈指のDFはどう答えたか!?

2017年05月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ドリブルを多用しなくなったC・ロナウド。あれが嫌なんだ」

ブンデスリーガ最終節のフライブルク戦でも開始11分で負傷交代の憂き目に遭ったボアテング。リーグ12試合出場は、デビューイヤー(6試合)に次ぐ少なさだった。 (C) Getty Images

 今シーズン、度重なる怪我で公式戦20試合出場と不本意なシーズンを送ったバイエルンのドイツ代表CB、ジェローム・ボアテング。しかし、堅固な守備と正確なロングフィードを武器に最終ラインをコントロールする彼は、今も世界屈指のDFと言って良いだろう。
 
 彼にはこれまで、今夏でバイエルンを退団するのではないか? という噂がついて回っていたが、『スポーツビルト』のインタビューで、自ら「輝かしい名声と伝統を持つバイエルンでプレーし続けることしか考えていない」と移籍を否定している。
 
「あまり試合に出られなかったので満足していない」と今シーズンを振り返り、今後の巻き返しを誓って「時間をかけて準備をしていく」と語ったボアテングは、また同メディアに対して、これまで対戦してきた強力アタッカーについても言及している。
 
『スポーツビルト』の「これまで対峙したなかで、最も大変だった選手は?」という質問対し、彼は「メッシとC・ロナウドは最も嫌な相手だね。ただ、アザール、ネイマール、ベンゼマも同じぐらい難しい相手さ」と回答した。
 
 では、「メッシとC・ロナウドでは、どちらが嫌な相手か?」と問われると、「メッシはシンプルに嫌な相手だね。とにかく、止められないんだ。それに比べると、まだC・ロナウドのほうが楽だと思う。彼の場合は、身体能力に頼る部分が大きいからね」と言う。
 
 今シーズンのチャンピオンズ・リーグ準々決勝では、C・ロナウドに2戦合計で5ゴールを決められたボアテングだが、それでも彼にとって世界一の攻撃選手はメッシだということになるのか? 
 
「ただ、C・ロナウドは最近、プレーのスタイルが少し変わってきたね。ドリブルをあまり多用せず、前線でフィニッシュに絡むことが多くなってきた。あれのほうが、DFにとっては嫌なんだよ。彼は信じられないタイミングでシュートを撃ってくるからね」
 
 高度な技術を駆使してドリブルで迫って来る相手と、身体能力と技術を活かしてゴール前で勝負を仕掛けてくる相手……いずれ甲乙つけがたいということだろうか。世界一のDFの見解をもってしても、現在のサッカー界の最大の疑問に明確な答えを出すのは難しいようだ。
 
 なおボアテングは、このふたりに限らず、優れたストライカーには共通する特徴があると語っている。
 
「メッシ、C・ロナウド、スアレス、ネイマール……彼らはみんな、相手DFが怖れを感じると、それを敏感に嗅ぎ取る。結果、あっという間にDFは破られてしまうんだ」
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