【大宮】再び最下位に転落も、前を向く渋谷監督。「私自身が戦わないといけない」

2017年05月22日 本田健介(サッカーダイジェスト)

劇的勝利した前節の再現はできず。

渋谷監督は試合後、選手と並びサポーターへ挨拶をした。写真:徳原隆元

[J1リーグ12節]大宮0-3C大阪/5月20日/NACK
 
 前節の仙台戦、大前の劇的な決勝ゴールで今季2勝目を挙げた大宮だったが、ホームで迎えた12節のC大阪戦は完敗。再び最下位へと転落した。
 
 試合後の記者会見、「我々は前を向いて進んでいくしかない。今日の敗戦と向き合い、戦っていきたい」と、チームそして自らを奮い立たせるようにコメントを絞り出したのは、大宮の渋谷監督だ。
 
「前半からハードワークし、球際や運動量を含めしっかり戦った。チャンスも迎えたが、相手の一番の強みであるセットプレーでやられてしまった。いろいろな試行錯誤をして臨んだが、後半に決められてゲームが決まってしまった」
 
 確かに序盤はC大阪の攻撃を食い止め、数度のカウンターも見せた。しかし、63分にCKから清武に決められると、その後も2失点。ホームで今季3度目の凱歌を上げることはできなかった。それでも「得点チャンスになる手前まではボールの動かし方は非常に良かった」と、収穫も語る。
 
 他会場では残留を争う広島、新潟が勝点3を掴み、再び順位は最下位となった。厳しい状況は続く。ただ、渋谷監督は記者からの質問が終わると会見をこう締めた。
 
「とにかく勝点を積み上げるしかないです。最下位になったからといって、勝点を積み上げることは変わりません。今日は1点を取られてから勝負をかけてふたりを代えましたが、積み重ねることが大事です。目の前の相手に向かっていくことを忘れずに、私自身が戦わないといけないと強く感じています。今日はファン、サポーターの方に申し訳なく、厳しい状況ですが、後押しをお願いしたいです」
 
 その目には強い光が宿っていた。指揮官とともに大宮は這い上がっていけるか。今は前を向いて進んでいくしかない。
 
【大宮0-3C大阪PHOTO】攻撃の迫力を欠いた大宮がC大阪に完封負け

取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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