「次はもうちょっと前でボールを受けられるように工夫したい」
南ア戦で途中出場した久保は、堂安の決勝点をアシスト。ジョーカーとしての役割を見事に果たした。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)
[U-20ワールドカップ・グループリーグ第1戦]日本2-1南アフリカ/5月21日/水原(韓国)
飛び級招集で注目を集めた久保建英の世界デビューの瞬間は、59分に訪れた。
三好康児に代わってピッチに入ると、その直後のプレーでいきなり決定機を演出する。中央でボールを受けた流れから、最終ラインの背後へ抜け出した小川航基へ絶妙なスルーパスを供給。GKとの1対1を小川が制することはできなかったが、この瞬間から「なにかやってくれる」との空気は十分に漂っていた。
「思ったよりも緊張しなかったですし、そんな時間も余裕もなかったので、ファーストプレーでいい感じの入りができて、良かったなと思います」
試合後、平然とした語り口調で自らのプレーを振り返った久保の見せ場は、これだけに止まらない。72分、左サイドで堂安律からパスを受け、瞬時にマイナスのクロスを選択する。
「最初に小川選手が入っているのが見えたんですけど、その後、クロスを上げようと思った時に堂安選手から『後ろ』と言われた。大体の位置は掴んでいたので、そのままクロスを上げました」
堂安の左足シュートはゴールネットに突き刺さり、逆転に成功。結果的に決勝ゴールをアシストした形となった久保は、ゲームの流れを変えるジョーカーとしての役割をこなし、チームの勝利に大きく貢献して見せた。
15歳という年齢で、しかも、世界の檜舞台でいきなり結果を残す――。並大抵の人間では到底成し遂げられたものではないが、久保はいとも簡単に実現してしまった。大舞台でも冷静さを保ち続けられるメンタル面、的確な判断、そして、その卓越した技術は、今後さらに威力を発揮してくれそうだ。
「チームが結果を残すことも大事ですし、自分が結果を残すことも大事だと思っているので、両方出せて良かったと思います。でも違う見方をすると、ちょっと下がって、ボールを受けていた分、シュートまで自分では行けていなかった。次はもうちょっと前でボールを受けられるように工夫したい。
初戦としてはまずまずの出来だったんですけど、次の相手は引き続き手強いと思うので、ドンドン自分からもシュートに、もっと積極的に行きたい」
末恐ろしき15歳の神童は、世界大会でさらなる輝きを見せてくれるに違いない。
【U-20日本 2-1 U-20南ア PHOTO】小川、堂安のゴールで鮮やかな逆転劇
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
飛び級招集で注目を集めた久保建英の世界デビューの瞬間は、59分に訪れた。
三好康児に代わってピッチに入ると、その直後のプレーでいきなり決定機を演出する。中央でボールを受けた流れから、最終ラインの背後へ抜け出した小川航基へ絶妙なスルーパスを供給。GKとの1対1を小川が制することはできなかったが、この瞬間から「なにかやってくれる」との空気は十分に漂っていた。
「思ったよりも緊張しなかったですし、そんな時間も余裕もなかったので、ファーストプレーでいい感じの入りができて、良かったなと思います」
試合後、平然とした語り口調で自らのプレーを振り返った久保の見せ場は、これだけに止まらない。72分、左サイドで堂安律からパスを受け、瞬時にマイナスのクロスを選択する。
「最初に小川選手が入っているのが見えたんですけど、その後、クロスを上げようと思った時に堂安選手から『後ろ』と言われた。大体の位置は掴んでいたので、そのままクロスを上げました」
堂安の左足シュートはゴールネットに突き刺さり、逆転に成功。結果的に決勝ゴールをアシストした形となった久保は、ゲームの流れを変えるジョーカーとしての役割をこなし、チームの勝利に大きく貢献して見せた。
15歳という年齢で、しかも、世界の檜舞台でいきなり結果を残す――。並大抵の人間では到底成し遂げられたものではないが、久保はいとも簡単に実現してしまった。大舞台でも冷静さを保ち続けられるメンタル面、的確な判断、そして、その卓越した技術は、今後さらに威力を発揮してくれそうだ。
「チームが結果を残すことも大事ですし、自分が結果を残すことも大事だと思っているので、両方出せて良かったと思います。でも違う見方をすると、ちょっと下がって、ボールを受けていた分、シュートまで自分では行けていなかった。次はもうちょっと前でボールを受けられるように工夫したい。
初戦としてはまずまずの出来だったんですけど、次の相手は引き続き手強いと思うので、ドンドン自分からもシュートに、もっと積極的に行きたい」
末恐ろしき15歳の神童は、世界大会でさらなる輝きを見せてくれるに違いない。
【U-20日本 2-1 U-20南ア PHOTO】小川、堂安のゴールで鮮やかな逆転劇
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)