「天才ではない。僕は努力の人だ」バロンドールを狙うバロテッリに捧げるネドベドの金言

2017年05月23日 遠藤孝輔

この2年半ほどは30~40パーセントの力しか…。

改めて自身の夢を口にしたバロテッリ(左)だが、その実現のためにはネドベド(右)のような謙虚な姿勢や強靭なメンタルが不可欠だ。(C)Getty Images

≪注目コメント≫
「バロンドールを獲りたいね」
発言者:マリオ・バロテッリ(ニース/イタリア代表)

 昨夏に加入したフランスのニースで年間キャリアハイの17ゴールを挙げた26歳が、改めて自身の夢を口にした。ただし、2012年を最後にノミネートすらされていない現状を考えれば、現実離れした野望のように思える。本人は「この2年半くらいフィジカル面が整わず、30~40パーセントの力しか出せなかった。これから厳しい練習を続けていけば、選ばれるかもな」と自信を見せる。


≪バロテッリに捧げる"金言"≫
「天才ではない。僕は努力の人だ」
発言者:パベル・ネドベド(ユベントス副会長/元チェコ代表)

 同じ時代を生きたジネディーヌ・ジダンやロナウジーニョのように崇高な技術を備えていたわけではない。それでも厳しいトレーニングや節度ある私生活を心掛けた末に、チェコの偉人は世界の頂まで駆け上がった(2003年にバロンドール受賞)。才気と狂気が混在するバロテッリに必要なのは、彼のような謙虚でありながら強靭な心持ちか。

文:遠藤孝輔

※ワールドサッカーダイジェスト2017.06.01号より加筆・修正
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