ニースの指揮官、バロテッリの今季の働きを称賛!「リバプールは4位、我々は3位」

2017年05月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ピッチ内外でクラブに貢献したが、クラブも彼の復活を助けた」

バロテッリを見事に“手懐けた”ファブレ監督。ともに去就が注目されているが、共闘は今シーズン限りとなるのか……。 (C) REUTERS/SUN

 5月20日(現地時間)に最終節を迎えるフランス・リーグアン。ニースは敵地でのリヨン戦を迎えるが、すでに3位が確定しており、来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場権(予選から出場)を決めている。


 2年連続で高順位(昨シーズンは4位)をキープしたニースにおいて今シーズン、最も注目を集めたのは、行く先々のクラブで多くのトラブルを引き起こしてきた"悪童"マリオ・バロテッリだ。彼は昨夏、リバプールから"タダ"でこの地中海沿いの街にやって来た。
 
 この頃のことについて、ニースのルシアン・ファブレ監督は「簡単な賭けではなかった」と振り返っている。(『ESPN』より)
 
 しかし、すぐに考えは変わり、シーズンが開幕して9月にバロテッリが出場2試合で4ゴールを挙げると、スイス人指揮官はこのイタリア人FWを「チームに勝点と自信をもたらす存在」として認めるようになった。
 
「最初、誰もが『うまくいくのか?』と聞いてきたものだ。私はマリオの加入については、最初からオープンな考えを持っていたが、直接話してみて、彼を迎えるのは良い考えだと確信した。そしてシーズンが終わろうとしている今、この補強は非常に良いものだった」
 
 もっとも、年明けの1、2月は5試合に出場して1点しか決められず、また退場処分を食らうなど、彼の悪い面が出てしまった点については「彼に欠けているのは一貫性だ」と指摘している。
 
 37節終了時点で、リーグ戦23試合出場15得点の記録を残しているバロテッリ。1シーズンで15得点はキャリアハイの数字であり、この好調ぶりから、久々のイタリア代表復帰も噂されている。
 
 一時は誰からも愛想を尽かされつつあった問題児の今シーズンの活躍に、ファブレ監督は「誰の目にも明らかなように、マリオはチームに大きな貢献を果たした。偉大なことを成し遂げた」と称賛した。
 
「ピッチ上だけではない。マーケティングの面でもマリオがクラブに貢献したことは紛れもない事実だ。ただ、ニースが彼の復活を手助けしたことも間違いない。ここにやって来た時、マリオの状態は非常に悪く、しばらくはユースチームで練習をしていたほどだったのだから」
 
 そして指揮官は、前所属のリバプールを引き合いに出し、このような言い回しで「スーぺル・マリオ」の貢献度の高さを表現している。
 
「(バロテッリを放出した)リバプールはプレミアリーグで4位(暫定)。そして我々は今、リーグアンで3位になった」
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事