監督探しに苦心するインテル、ローマ退団濃厚のスパレッティが就任か?

2017年05月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

2010年のモウリーニョ退団以降で10人が監督を務めているインテル。

インテルの新監督候補に浮上したスパレッティ監督は、今シーズン限りでローマを離れる意向と言われている。(C)Getty Images

 監督問題に揺れるインテルのサポーターは、近日中に予定とされているチェルシーの"首脳会議"の行方を注視している。アントニオ・コンテ招聘という夢を捨てていないからだ。
 
 コンテ監督はプレミアリーグ優勝を決めた現地時間5月15日のワトフォード戦後、チャンピオンズ・リーグに参戦する来シーズンに向けて意気込みを表わした。イタリア・メディアは、指揮官の進退はオーナーのロマン・アブラモビッチとの話し合い次第だと報じている。
 
 とはいえ、就任1年目でプレミア制覇を成し遂げたコンテ監督を招くのが簡単ではないことは確かだ。そして、その他の候補とされていたアトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督やトッテナムのマウリシオ・ポチェティーノ監督からも、相次いで続投を示唆するコメントが発せられている。
 
 国外からの引き抜きが難しければ、国内の大物はどうだろうか。マッシモ・モラッティ元会長は17日、マウリツィオ・サッリ監督の就任を望んでいると明かした。ナポリのサッカーは「セリエで最も美しい」とも言われ、実際にインテルが引き抜きの可能性を調査しているとの報道は絶えない。
 
 しかし18日、イタリアの『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙は、サッリ監督とアウレリオ・デ・ラウレンティス会長との関係が破綻した場合はインテルも動く用意があるとしつつ、2020年まで結ばれている契約状況から招聘は困難と報じた。
 
 より現実味のある人選とされているのが、ローマを率いるルチアーノ・スパレッティ監督だ。モンチ新SDはイタリア人指揮官の続投を望んでおり、説得に動いているが、本人は今シーズン限りでチームを離れる意向と言われている。
 
 ガゼッタ・デッロ・スポルト紙によると、スパレッティ監督は「現在の自分の立場をよく分かっており、待っているところ」と語っており、イタリア人指揮官のインテル入りが近づいていると伝えた。
 
 3冠を成し遂げたジョゼ・モウリーニョ監督(現マンチェスター・ユナイテッド)が2010年5月に退任して以降、インテルで采配を振るった指揮官は、現在のステーファノ・ヴェッキ代行を含めて実に10名にも上る。新たに決まれば11人目となるが、その座に就くのはスパレッティで決まりなのだろうか。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事