【U-20W杯大会展望】日本は激戦区で茨の道が待っている!?

2017年05月20日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

日本にとっては厳しい戦いが…。

U-19欧州選手権で6ゴールを叩き出し、フランス優勝の立役者となったオギュスタン(右奥)。優勝候補と目されるチームの鍵を握る存在だ。(C)Getty Images

 韓国開催のU-20ワールドカップが5月20日についに開幕する。今大会はブラジルとスペインが予選で敗れて不在ながら、フランスやドイツ、イタリア、アルゼンチンなど列強を軸に激戦は必至だろう。はたして韓国の地で、いかなるドラマが繰り広げられるのか。注目ポイントを絞って大会を展望する。

■グループステージ組分け
【グループA】韓国、ギニア、アルゼンチン、イングランド

【グループB】ベネズエラ、ドイツ、バヌアツ、メキシコ

【グループC】ザンビア、ポルトガル、イラン、コスタリカ

【グループD】南アフリカ、日本、イタリア、ウルグアイ

【グループE】フランス、ホンジュラス、ベトナム、ニュージーランド

【グループF】エクアドル、アメリカ、サウジアラビア、セネガル


■大会展望
 なんといっても注目は、列強が揃った欧州勢だ。なかでも予選首位通過のフランスは、優勝候補の本命と目される大会随一のタレント軍団。モナコの上昇株キリアン・エムバペの参戦は叶わなかったものの、U-19欧州選手権で得点王に輝いたパリSGのジャン=ケビン・オギュスタンをはじめ、すでにリーグ・アンで活躍する俊英をズラリと揃える。

 逸材FWドミニク・ソランキ(チェルシー)が牽引するイングランド、予選でオギュスタン、エムバペに次ぐ4ゴールと爆発したフィリップ・オクス(ホッフェンハイム)を中心にコレクティブなサッカーを展開するドイツ、近年有能な若手を次々と輩出しているイタリアとポルトガルも、いずれ劣らぬ実力国だ。

 南米勢も好チームが少なくない。ブラジルが敗退した波乱の予選で、首位通過を果たしたウルグアイがその筆頭。予選で大苦戦を強いられたアルゼンチンにしても、大会屈指のタレント力を誇る。

 グループステージで最も混戦が予想されるのがグループA。因縁浅からぬアルゼンチンとイングランドの両国に、バルセロナ・ユース所属のイ・スンウを擁する開催国の韓国がどう立ち向かうか。エジプトを蹴落としてアフリカ予選を突破した新興国ギニアも、堅守を軸とした粘り強い戦いが光る、軽視できない存在だ。

 久保建英が飛び級でメンバー入りして注目を浴びている日本が組み込まれたグループDも、激戦は必至。ウルグアイとイタリアは言うまでもなく、U-20アフリカ選手権得点王のルーサー・シンを軸としたスピーディーな攻撃が冴え渡る南アフリカも侮れない。日本にとっては厳しい戦いが続きそうだ。

※ワールドサッカーダイジェスト2017.06.01号より加筆・修正
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