「夢がすべて叶った」元オランダ代表のカイトが現役引退

2017年05月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

フェイエノールトの18年ぶりとなる優勝に大きく貢献した。

19年に渡る選手生活にピリオドを打ったカイト。ハードワークを厭わない献身的なプレーでファンに愛された。(C)Getty Images

 フェイエノールトは現地時間5月17日、元オランダ代表FWのディルク・カイトが今シーズン限りで現役引退することを発表した。
 
 カイトは1998-99シーズンにユトレヒトでトップリーグにデビュー。5シーズンに渡りプレーした後、2003年の夏にフェイエノールトへ移籍した。
 
 フェイエノールトでは元日本代表MFの小野伸二(現コンサドーレ札幌)と2年半に渡り共にプレー。クラブ在籍3年で71ゴールを挙げて、2006年夏にリバプールへ新天地を求めた。
 
 リバプールで6年プレーした後はトルコのフェネルバフチェに3年在籍し、2015年夏に古巣フェイエノールトに復帰を果たした。
 
 復帰1年目はエールディビジでチームトップとなる19得点を挙げ、35歳の年齢を感じさせない活躍を見せると、今シーズンも12ゴール。最終節となった14日のヘラクレス戦ではハットトリックをマークし、フェイエノールトを18年ぶりの国内リーグ制覇に導いた。
 
 また、オランダ代表としても国際Aマッチで104試合に出場して24得点。ワールドカップは2010年の南アフリカ大会で準優勝、2014年のブラジル大会で3位に輝いた。
 
 19年に渡るプロ生活にピリオドを打ったカイトは、クラブの公式サイトを通して以下のようにコメントを残している。
 
「僕にとって今が辞めるのにベストな時期だった。(2015年夏に)フェイエノールトに復帰してから素晴らしい2年間を過ごせたし、今シーズンは頂点に立つことができた。トロフィーを勝ち取ることを夢見ていたし、フェイエノールトでチャンピオンになれた。全ての夢が叶ったよ」
 
 なおカイトは、フェイエノールトのテクニカルスタッフとしてクラブに留まる予定だ。ハードワークを武器にファンから愛された元オランダ代表FWのセカンドキャリアに注目したい。

 
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