バルサが密かに獲得を狙う「アフリカのシャビ」とは?

2017年05月14日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ニースの躍進に貢献する小柄なコートジボワール代表。

パスセンスに優れるだけでなく、強靭なフィジカルも兼備するセリ。フランス国内では“カンテ二世”とも呼ばれている。(C)Getty Images

 バルセロナは今夏の移籍市場で、インサイドハーフの獲得を目指している。狙うのはバックアッパーではなく、すぐにレギュラー争いに加われる即戦力。そのため現地では、連日のようにフィリッペ・コウチーニョ(リバプール)やマルコ・ヴェッラッティ(パリSG)の名前が新聞紙上を賑わしている。

 そのふたつのビッグネームの影に隠れてはいるが、バルサが狙っている選手はもうひとりいる。フランスのニースに所属する25歳のMF、ジャン・ミケル・セリだ。

 世界的にはまだ無名の域を出ないコートジボワール代表だが、興味深いのは「アフリカのシャビ」というその愛称だ。

 バルセロナの地元紙によれば、ボールコントロールに優れ、状況判断が速く、なによりその正確無比のパスがシャビを彷彿させるという。168センチ・65キロと体格的にも似ており、加えて1試合に12キロ以上走れるタフさも兼備する。

 しかもこのセリ、バルサの試合はすべて欠かさず観るという熱狂的なバルセロニスタらしく、「僕の最大の夢は、バルサのシャツを着てプレーすること」と、最近のインタビューでも語っている。

 コートジボワールからポルトガル(ポルトB、パソス・フェレイラ)を経由し、15年から現在のニースでプレーするセリ。今シーズンはチームの躍進(リーグ・アン3位)に貢献したMFのもとには現在、パリSGやモナコ、さらには"第2のエヌゴロ・カンテ"を狙うプレミアの上位クラブからオファーが届いているようだ。

 バルサにとっては、コウチーニョやヴェッラッティを逃した際の次善の策なのだろうが、カンプ・ノウでプレーしている姿を見てみたい選手だ。

文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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