まさに優勝請負人! コンテが“リーグ4連覇”を達成

2017年05月13日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

優勝を決めたWBA戦でも采配が的中。

昨シーズン10位に低迷したチェルシーを見事な手腕で立て直したコンテが、就任1年目でプレミアリーグの頂点に。 (C)Getty Images

 プレミアリーグ37節でウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)に1-0で勝利し、2シーズンぶり6度目の優勝を果たしたチェルシー。その最大の功労者は、言うまでもなく就任1年目でチームを頂点に導いたアントニオ・コンテ監督だろう。
 
 タイトルを引き寄せた最大の英断が、5節リバプール戦(1-2)、6節アーセナル戦(0-3)の連敗を受け、4-1-4-1から3-4-2-1に切り替えたシステム変更。以降は13連勝と破竹の快進撃を続け、ライバルたちを一気に突き放した。
 
 優勝を決めたWBA戦でも、指揮官の采配は冴え渡った。0-0で迎えた82分、相手の堅守をこじ開けたのは、その6分前にペドロ・ロドリゲスに代えて投入していたFWのミチ・バチュアイである。
 
 このタイトル奪取に大きな価値があるのは、初挑戦のプレミアリーグで、しかもジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)、ジョゼ・モウリーニョ(マンチェスター・ユナイテッド)、ユルゲン・クロップ(リバプール)、アーセン・ヴェンゲル(アーセナル)、マウリシオ・ポチェティーノ(トッテナム)といった名将たちとの勝負に勝ったからだ。
 
 ユベントスを率いた11-12シーズンからの3年間でセリエA3連覇を成し遂げているコンテは、これでクラブの監督としては"リーグ4連覇"。まさに優勝請負人と呼ぶに相応しい。
 
 チェルシーとの契約は19年6月まで。ただ、復権を期するインテル・ミラノをはじめ、いくつかのクラブが招聘に向けて動いているという話もある。情熱の指揮官は来シーズン、どこのチームを率いているのか。その動向にも注目だ。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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