ジダン監督、2年連続でのCL決勝は「私にとって大切なクラブとの特別な一戦」

2017年05月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ユーベは全てを与えてくれたクラブ、マドリーは人生の全て」

ジダン監督にとって大事なチーム同士の対決というだけでなく、ともに成熟した集団の対峙という点でも、非常に興味深い決勝戦に。ハイレベルな戦いが期待できそうだ。 (C) Getty Images

[CL準決勝・第2レグ]A・マドリー 2-1 R・マドリー/5月10日/ビセンテ・カルデロン

 アトレティコの抵抗に苦しめられたものの、これを耐え切って2シーズン連続の決勝戦進出を果たしたレアル・マドリー。昨シーズン途中で監督に就任し、いきなり欧州制覇にチームを導いたジネディーヌ・ジダン監督は、再び決勝戦の舞台に戻ってきた。

 それだけでも特別なはずだが、カーディフでの決戦の相手はユベントス。1996年から2001年まで在籍し、スーパースターへの階段を昇った思い出のクラブとの対戦は、非常に興味深い。

 試合後、フランス人指揮官は、苦しかった試合、決勝進出、古巣との対決への思いなどを以下のように語っている。(『BeIN Sports』より)

――◇――◇――

 再び決勝の舞台に戻ることができて、とても幸せだ。優れた選手たちのおかけであり、我々は決勝進出に相応しいチームだと思う。2年連続でファイナリストになるのは簡単なことではない。それゆえ、とても誇らしい気分だ。

 最初の25分ぐらいまでは、とてもハードだった。しかし、私は特に心配していなかった。攻められていたものの、こちらもチャンスは作っていたから。後半になると我々のプレーも良くなった。特にベンゼマとイスコのラインは、相手にとって脅威を与えた。

 苦しい試合になることは分かっていた。アトレティコは多くのゴールを必要としていたし、実際に良いスタートを切った。我々は序盤、やや集中力を欠いたかもしれないが、失点しても落ち着き、我慢強く戦った。そして、ベンゼマがチャンスを作り、イスコがゴールを奪った。

 ベンゼマは素晴らしかった。彼の良さはゴールを奪うことだけではない。どの試合でも、必ず何か特別なことをやってのける。イスコもライン間で相手を苦しめるプレーを何度も見せた。中盤では、モドリッチ、クロースが経験を活かし、重要な仕事を果たした。

 今、全ての選手がハッピーな気分ではないのかもしれない。プレーしたいのに、それが叶わなかった選手もいたからだ。しかしそれでも彼らは、いつでも試合に出られるように準備している。そのなかから、出場するメンバーを選ぶのが私の仕事だ。

 決勝戦は特別な一戦となる。ユベントスは私にとって、選手時代に全てを与えてくれた大切なクラブ。そしてマドリーも、私の人生の全てとも言うべき存在だ。とても良い試合になるだろう。ユーベもまた、決勝戦に相応しいチームだと思う。

 決勝戦までには少し時間があるが、その前に我々はリーガの重要な試合が3つ残っている。まずは今週末の試合(14日のセビージャ戦)のことを考えなければならない。
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