ユーベが2年ぶりのCL決勝進出!スコア以上にモナコを圧倒する

2017年05月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

盤石の戦いぶりでモナコを圧倒したユーベ。

スーパーゴールを決めてチームメートから祝福されるD・アウベス(中央)。この男の得点がユーベの決勝行きは確実なものとなった。 (C) Alberto LINGRIA

 現地時間5月9日、ユベントス・スタジアムでチャンピオンズ・リーグ準決勝の第2レグ、ユベントス対モナコ戦が開催された。
 
 第1レグで2-0と先勝しているユーベは、引き続き3-4-2-1の布陣を採用。第1レグを累積警告により欠場していたケディラが戦列に復帰し、2ボランチの一角に配置された。そして前線にはディバラ、マンジュキッチ、イグアインの3人を並べた。
 
 一方のモナコは通常とは異なる3-4-1-2で臨んだ。2トップにはファルカオとエムバペが並び、トップ下にはB・シウバ、2ボランチの一角にはモウチーニョが配置された。
 
 試合は序盤から欧州の舞台でホーム22戦無敗を誇るユーベが、落ち着いたパス回しで相手の出方を伺いながら進行。それに対してモナコは積極的にプレッシャーをかけて応戦した。
 
 ユーベは10分にケディラが左ハムストリングを痛めてマルキージオと交代。いち早くカード切らざるを得ないアクシデントに見舞われたものの、25分には得点にこそ至らなかったが、マンジュキッチが惜しいシュートを放つなど主導権を握っていった。
 
 すると、ユーベは自陣からのカウンターで決勝進出を大きく手繰り寄せる得点を生む。
 
 33分、速攻から敵陣で繋いで右サイドのD・アウベスがクロスボールをペナルティーエリア内に供給。これをマンジュキッチが頭で合わせる。このシュートは相手GKスバシッチに阻まれたが、こぼれ球を再びクロアチア代表FWが押し込んだ。
 
 先手を取ったユーベは、さらに前半終了間際に追加点を奪取する。44分、CKの流れからのこぼれ球をD・アウベスが、ペナルティーエリア外から見事なダイレクトボレーで沈めたのだ。
 
 前半に2点を奪ってトータルスコアを4-0としたユーベは、後半も立ち上がりから主導権を握る。スタンドの後押しを受け、完全にギアの入ったユーベは、素早いパス回しと局面での当たりの強さを見せつけ、攻守の両面で相手を圧倒していった。
 
 モナコは、66分に速攻からエムバペが決定的なシュートを放ったが、ブッフォンに弾き出されてしまう。しかし、その3分後にセットプレーから一矢を報いる。
 
 69分、ショートコーナーのリターンを受けたモウチーニョが敵ペナルティーエリア内に持ち込んで、グラウンダーのボールをニアサイド送り込むと、これをエムバペが押し込んだのだ。
 
 CLで6試合連続完封を果たしていたユーベの堅守を打ち破ったモナコは、78分にボランチのバカヨコを下げ、CFのジェルマンを投入。より攻勢を強めて追撃への態勢を整えた。
 
 相手の出方を見て、リスクを冒した攻めを避けたユーベは、80分過ぎから敵陣のコーナーフラッグ付近でボールキープをするなど「逃げ切る」という意図を明確にする。85分には足が痙攣したバルザーリに代えてベナティアを投入した。
 
 守勢に回ったユーベの堅牢を前にその後、モナコに得点機は訪れず、試合は2-1で終了。2試合トータルスコア4-1で、イタリアの絶対王者が快哉を叫んだ。
 
 盤石の戦いぶりで勝利を手にしたユーベは、これが2シーズンぶりのCL決勝進出。95-96シーズン以来となる欧州制覇に王手をかけた。5月10日のアトレティコ・マドリー×レアル・マドリーで対戦相手が決まる決勝は、現地時間6月3日にウェールズのカーディフにあるミレニアム・スタジアムで開催される。

【ユーベ×モナコ 採点&寸評】攻守で躍動のD・アウベスが最高点! 新星エムバペは一矢を報いたが…
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事