バロテッリ、マルセイユ戦で自己最多のシーズン15点目を記録! 6月にイタリア代表復帰も!?

2017年05月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

6月7日、ニースで行なわれるウルグアイ戦で代表復帰の可能性

ニースでのコンスタントな活躍が、「バロテッリのことは常に見ている」と語っていたヴェントゥーラ監督に決断を下させたか? 2年半ぶりのアッズーリ復帰を果たし、33試合出場13得点で止まっている通算記録を更新できるか、楽しみである。写真は35節パリSG戦。 (C) REUTERS/AFLO

 5月7日(現地時間)、フランス・リーグアン第36節が行なわれ、ニースは酒井宏樹擁するマルセイユに2-3で敗れた。

 この試合、1点ビハインドで迎えた50分、ニースのマリオ・バロテッリが同点ゴールをゲット。左サイドからのクロスを詰めたこの1点で、彼は今シーズンのリーグ通算得点を15に伸ばした(公式戦の通算は17点)。

 得点ランキング6位となるこの記録は、バロテッリにとっては過去最多の数字。これまでの最高記録は、ミラン在籍時の2013-14シーズンに挙げた14ゴールだった。

 この試合の後、バロテッリは自身のインスタグラムに以下のようなコメントをアップしている。

「スタジアム内外で見られた偉大なショーに対して喜ばしく思う。試合には負けてしまったが、ニースのサポーター、そして最高の雰囲気を作り上げてくれたマルセイユのサポーターに感謝している」

 自身のゴールには触れていないが、その優等生的なコメントからは、この熱戦に対する満足感も感じられる。7日付のフランス『レキップ』紙は「バロテッリのシーズン終了後の去就は不明だが、彼にとってニースでの1年間は忘れられないものとなるだろう」と記した。

 今シーズン、幾度か退場処分を食らったり、怪我で何試合かを欠場したりしたものの、出場した試合では結果を残しているバロテッリ。ルシアン・ファブレ監督やチームメイトからは練習への真面目な取り組みを褒められるなど、これまでにない面を見せている。

 図抜けた才能を持ちながら、精神的な未熟さと軽率な言動によってスター街道から外れていた26歳のストライカー。恩師であるロベルト・マンチーニも「本来なら、ロナウド・レベルの選手にならなければならない」と語っていた。(『ESPN』より)

 そして今シーズン、"更生"して「スーパーマリオ」の本来の力を発揮し、チームをチャンピオンズ・リーグの大舞台に導いたバロテッリには、彼自身の最大の目標であるイタリア代表復帰のチャンスが訪れようとしている。

 4月30日にニース対パリ・サンジェルマン戦(バロテッリは1ゴールを記録)の後、イタリア代表のジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督とガブリエレ・オリアリ・チームマネジャーがバロテッリと会談を行なったと5月3日付の『Premium Sport』は報じている。

 ここでアッズーリの指揮官は、6月7日に行なわれるウルグアイとの親善試合(奇しくも会場はニースのアリアンツ・リビエラ)、さらには11日のロシア・ワールドカップ予選リヒテンシュタイン戦(ホーム)でバロテッリをテストする意向であるという。

 この結果次第で、9月2日の大一番、スペインとのアウェーマッチにバロテッリが出場できるか否か、さらにはアッズーリ定着、そしてロシアW杯出場が成るかが決まると言える。

 まさにキャリアの正念場を迎えているバロテッリ。悪童から真のスターへ。今度こそ変身を遂げることができるか。

【ハイライト動画】酒井宏がフル出場のマルセイユ、バロテッリに同点弾を許すも伏兵の一発で競り勝つ|マルセイユ 2-1 ニース

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