致命的ミスとツイート炎上の長友、チームでは「愛されている」。お得意さま相手に汚名返上なるか?

2017年05月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

相性の良いジェノアが相手の試合でスタメンが有力視される。

前節は致命的ミスとその後のコメントで大批判を浴びた長友。今節はその汚名を返上できるか?(C)Getty Images

 インテルは現地時間5月7日、セリエA35節でジェノアと敵地で対戦する。前節のナポリ戦で決定的なミスを犯し、メディアから酷評され、サポーターから罵倒された日本代表DFの長友佑都は、リベンジに燃えているようだ。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が6日、長友を取り上げた。
 
 長友は3試合連続スタメン出場を果たした4月30日のナポリ戦で、なんでもないクロスの処理を誤り、スペイン代表FWのホセ・マリア・カジェホンに決勝点を献上。当然、イタリア・メディアからはチームワーストの評価でこき下ろされ、サポーターからは「出ていけ」と罵られた。
 
 さらに試合から2日後、長友はツイッターで「イタリアでは、良ければ神様かのように賞賛され、悪ければ犯罪者かのように批判、罵倒される。そこに人としてのモラル、リスペクトはない」と不満を吐露。これがサポーターに火に油を注ぐ形となり、ツイッターは文字通り"炎上"した。
 
 その後もインターネットやSNSでサポーターによる長友への批判は続いており、イタリア生活も7年目とはいえ、精神面での影響も懸念される。だがガゼッタ・デッロ・スポルト紙は、長友が「戦犯」扱いを不快に思うものの、冷静さを保っており、雪辱を果たそうと意気込んでいると伝えた。
 
 同紙によると、インテルで南米、スラブ、イタリアのどの"派閥"にも属していない長友だが、「礼儀正しさと明るさで全員から尊敬」されており、チーム内で「非常に愛されている」ことは変わらないという。
 
 今シーズンの長友はヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ敗退が決定的となったサウサンプトン戦(昨年11月3日)でオウンゴールを献上し、フィオレンティーナ戦(4月22日)でも失点には繋がらなかったがPKを与えるなど、ナポリ戦以外にも悪い印象を残した試合が少なくない。
 
 だが、ガゼッタ・デッロ・スポルト紙によると、次戦の相手ジェノアは長友にとって相性の良いチームのようだ。これまで8試合で3ゴールと長友がセリエAで最も得点を挙げているという。インテルが敵地で最後にジェノアを下した2013年12月13日の試合でも、長友はヘディングシュートを決めている。
 
 左SBのレギュラーであるクリスティアン・アンサルディが依然として故障離脱中のため、ステーファノ・ピオーリ監督は長友を4試合連続でスタメンに起用する見込み。EL出場権獲得のために、7試合ぶりの白星が求められる一戦で背番号55は、メディアとサポーターの評価を一変させるハイパフォーマンスを見せられるだろうか。
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