「ポジティブに考えている」柴崎がリーガ公式で現況とスペインのレベルを語る

2017年05月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ここのスタイルに自分のスタイルはフィットする」と自信を漲らせる柴崎。

36節のムルシア戦では、移籍後初となる先発フル出場を果たした柴崎。加入当初は病に悩まされたが、ここにきてコンディションは上がっているようだ。 (C) Getty Images

 リーガ・エスパニョーラ2部のテネリフェに所属する柴崎岳が、現地時間5月4日にリーガ公式サイトのインタビューに初めて登場し、日本でのスペイン・サッカー人気や自身とチームの目標について語った。
 
 昨年12月のクラブワールドカップの決勝でレアル・マドリーから2点を奪ったパフォーマンスが欧州でも注目され、今年1月にテネリフェへ移籍した柴崎は、「この歴史あるクラブの一部になれたことは嬉しい」と改めて1部リーグ経験もあるクラブに加入できたことを喜んだ。
 
 柴崎は加入後、トレーニング中の腹痛や嘔吐などによってダウンし、2月13日にはクラブが不安障害の可能性が高いと発表。以降は治療に専念して3月2日にようやく全体トレーニングに合流し、3月12日のヘタフェ戦で初のベンチ入りを果たしていた。
 
 そして、ホームで行なわれた3月19日のレウス戦(30節)で、途中出場ながらスペイン・デビューを飾った柴崎は、「デビュー戦はファンが良いリアクションをしてくれた」と振り返り、「結果は良くなかったですけど、それでもピッチに立ってプレーできて良かった」と感慨深げに語った。
 
 不安障害などに苛まれながらも、ここ5試合連続で出場を続けている柴崎は、現在の状況を「ポジティブに考えている」という。
 
「ネガティブなところはないです。ここのスタイルに自分のスタイルはフィットすると考えています。これからもっといいプレーができると思います」
 
 自信を漲らせた2部のプレーレベルについては、「日本と比べてタイプが違う」と明かした柴崎。Jリーグよりも、「フィジカル的に強く、試合展開も速い」と分析している。
 
 また柴崎は、「ドイツに比べれば、日本人の所属人数は少ないですけど」と前置きをしたうえで、「日本でも関心の高いリーグだと思います」と母国でのリーガ・エスパニョーラ人気についてもコメントを残した。
 
 昇格プレーオフ行き(3~6位)を争うテネリフェは現在、5位ウエスカと勝点55で並ぶ6位。7位オビエドとの勝点差が2のため油断は許さない状況だ。それでも柴崎は、「怪我人も戻ってきて、チームの調子はいいと思います」と前向きにコメント。残り5試合をこう展望している。
 
「もちろん2位以上に上がって直接1部に上がれたらいいですけど、最低でもプレーオフに残って上がるチャンスを得ることが今の目標です」
 
 インタビューには全て日本語で応えていたものの、前向きな言葉を残した柴崎。その言葉通りポジティブな結果を残せるかに注目だ。
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