【EL】マンU、ラッシュフォードの美弾で先勝! モウリーニョ監督は喜び半分、不満半分

2017年05月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「3点とまでは言わないが、2点は決めないと…」(指揮官)

イブラヒモビッチの重傷離脱で攻撃力の低下が懸念されているなか、19歳のラッシュフォードが前線で存在感を発揮し、貴重なゴールと勝利をチームにもたらした。 (C) Getty Images

 5月4日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)準決勝・第1レグで、マンチェスター・ユナイテッドはセルタを1-0で下した。
 
 優勝候補筆頭に挙げられているマンチェスター・Uは、アウェーマッチながら前半から攻勢に立って多くのチャンスを創出。ラッシュフォードのカットインからの強烈なシュートを皮切りに、ムヒタリアン、リンガードも決定機を迎えるが、いずれも相手DF、GKに阻まれる。
 
 時折、ピンチを迎えながらも主導権を握ったまま後半に突入。そして67分、ゴール右手前の位置で得たFKを、ラッシュフォードが直接決める。右足でカーブをかけ、ゴール左隅に決める難易度の高い一撃だった。
 
 その後も攻め続けながら、この1点を守り切り、先勝を飾ったマンチェスター・U。敵地での勝利に、モウリーニョ監督は喜び半分、不満半分といった様子だった。(『BT Sport』より)
 
「選手のパフォーマンスには満足している。彼らは良いプレーをしたと思う。チームとして強さを見せられたし、それが我々にとって良い空気を生み出していた」
 
「しかし、結果には納得できない。チャンスは多く作れたのに、フィニッシュが甘かった。本来なら、前半で勝利を決められていたはずだ。3点とまでは言わないが、2点は決めないと……。結果はオープンなものとなり、来週のオールド・トラフォードでの第2レグが大一番となってしまった」
 
 こう語った指揮官。決勝点を決めたラッシュフォードについては、高く評価している。
 
「彼はハードワークをこなしながら、常にチャンスを窺っていた。とても成熟した選手だ。まだ19歳の少年だが、彼のことを年齢で見るのは間違いだ。クオリティーで評価しなければならない」
 
 一方、ホームでの初戦を落としたセルタは、非常に厳しい状況に追い込まれたが、ベリッソ監督が「ホームゲーム同様に積極的に仕掛け、今日以上に効果的なプレーを見せたい」と第2レグの抱負を語れば、エースのアスパスは「敵地でも最後まで戦う」と諦めていないことを強調した。
 
 なおこの試合の前日には、アヤックスがリヨンをホームに迎えて3点差の勝利を飾り、極めて有利な状況で第2レグに臨めることとなった。アヤックスが決勝へ進出すれば、欧州カップ戦では、ユベントスにPK戦で敗れた1995-96シーズンのチャンピオンズ・リーグ以来、実に21年ぶりのこととなる。
 
 注目の第2レグは、5月11日に行なわれる。
 
◎EL準決勝・第1レグ結果
セルタ 0-1 マンチェスター・ユナイテッド
得点:ラッシュフォード(67分)
 
アヤックス 4-1 リヨン
得点:ア=トラオーレ(25・71分)、ドルベリ(34分)、ユーネス(49分)
 
※左側記載がホームチーム
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